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Chronology Creation Phase 

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− The first half of 808 −

 

 

 

■#

┣年代:808年上半期

┣キャスト:クリス

┗場所:風と雷の戦場

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青く澄み渡る空

美しい青を

一羽の鳥が切り裂いていく

静かなる平和

しかし、

それは、空の上にある者だけが謳歌できる特権であった

 

 

 

 

西方暦808年6月

 

破天軍の拠点、補給線等の要所が

少数精鋭の切り込み隊に襲撃

甚大な被害を受けるという事態が多発していた

 

少数ゆえに、足取りを追うのは容易ではなく

神出鬼没にして精強なる敵軍の襲撃に破天軍は手を焼いた

 

それもそのはずであろう

隊を率いる男は、黄金の邪剣に見入られ

城砦の壁すら断ち割る奥義“業竜剣”の使い手である

生半な兵では相手になる筈もなかった

 

 

そこで――

 

 

彼らに抗する為

 

破天軍は急遽、彼らを討伐する為だけの精強なる切り込み隊を組織したのである――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クリス「こーゆー時、ウチは人手不足なんだと実感します」

クリスとぽつりと愚痴るクリス。

GM-kuroカルラ「止むを得まいよ。無いもの強請りは出来ぬ」

GM-kuro愚痴に声を返すのは

GM-kuro“業竜剣”ブレイクを討ち取るには彼しかいないと

GM-kuro失敗の許されぬ任に赴く事になった男である

GM-kuro戦に磨かれ、達人の域を超えつつあるカルラであるが、それはブレイクも同じであろうことはクリスにも容易にわかった

 

 

フレデリック@舞台裏 これ、

フレデリック@舞台裏 補給物資を奪われている、とあったら

フレデリック@舞台裏 補給物資に火薬とか仕込んで(ぉぃ

クインシー@舞台裏  (ι…x…)パネラ姐さんのロマンと心意気の塊ですねわかります

 

 

クリス「そうですね。…それにしても、まだ6月でよかった」

クリス見上げる空を、一筋の翼が駆けてゆく。

クリス時折雲間から見える太陽は、そろそろ夏の暑さを感じさせる頃だが、まだ本格的ではない。

クリス故に、このあたりの蒸し暑さもまだそこまでではなかった。

GM-kuroカルラ「風が凪いでいるな」

GM-kuroそんなクリスに向けてか

GM-kuroそれとも空に向けてか、カルラが呟く

GM-kuroカルラ「どちらに吹くか決めかねている、そんな凪だ」

GM-kuro風とともに生きる彼にも、読みきれぬ

GM-kuroそれは、意味深な言葉であった

クリス「む、どうりで少し蒸し蒸しするな、と思ったら…あぁ、この湿度にやっこさん、家に帰ってくれませんかね」

クリス実際、軽装のクリスでさえちょっと不快である。鉄の鎧を着込んだ者はいわんや。

GM-kuroクリスが彼に同道することとなったのは

GM-kuro他でもない

GM-kuro風で読めぬならば

GM-kuro星で詠む

GM-kuro神出鬼没、戦の定石で読めぬ相手ならば

GM-kuro別の視点で居所を探るほかなかったからだ

 

 

GM-kuro〈事情通〉他情報集めできそうな特技

 

 

フレデリック@舞台裏 そのうち、兵農分離行いたいな。

クインシー@舞台裏 専業軍人と生産専業ですか。

フレデリック@舞台裏 収穫期を気にしながら戦争は出来ません

クインシー@舞台裏  (ι…x…)そして秋に戦争しかけて略奪

フレデリック@舞台裏 なんてひどい

クインシー@舞台裏  (ι…x…)基本では。

クインシー@舞台裏  (ι…x…)食料は現地調達。

フレデリック@舞台裏 でも実際、ゲリラ戦は泥沼化するだろうから

フレデリック@舞台裏 早めににケリをつけたいなw

クインシー@舞台裏  (ι…x…)とっとと勝負決めないとねえ…

 

 

クリス「っと」

クリス星は、夜に出るものだと思われがちだが、実は昼にだって出ているのだ。

クリスただ、ちょっと、そうちょっと恥ずかしがり屋でシャイなので

クリス太陽が出ている間はこっそり、空に身を潜めている。

 

クリス3d10 〈導きの星〉判定値11

([dice])Cris:20(3D10:9 4 7)=20 

 

 

GM-kuroカルラ「見えたか?」

GM-kuro彼の問いの答えは

GM-kuro君には、見えていた

GM-kuroこの地より、やや東に向かった場所にある

GM-kuro川沿いの小さな集落にいるようだが……

 

 

                      カッ!

 

 

GM-kuro青空を

GM-kuro稲妻が切り裂く

GM-kuro落ちた場所は

GM-kuroクリスの見た、集落の場所だ

GM-kuro誘っているのだろうか?

 

 

クリス「えぇ…ってえええええ…!?」

クリス指差した方向に、丁度雷が落ちた。

クリス「…あの村にいるようです」

GM-kuro雷に震える大気を浴びながら

GM-kuro頷くカルラ

GM-kuroカルラ「……往くか。どうやら、奴も戦を望んでおるようだ」

GM-kuro飽くなき欲望

GM-kuroそれが、邪竜と縁深き者の宿命だ

クリス「自己主張が激しいですね…」

クリスカルラの言葉に頷きつつ、そう返し

クリス「行きましょう…さっきの落雷で死んでたら手間が省けるんですが」

 

 

                          カッ!

 

 

GM-kuro続く稲妻が

GM-kuroクリスの希望を打ち砕いた

 

 

 

 

 

 

 

 

                       パチ

                              パチパチパチ

 

 

 

火の弾ける音

肉の焼ける匂い

 

ここには嘗て、戦火の隙間で

怯えつつも慎ましく暮らす命があったはずだ

 

 

だが、今は全てが死に包まれていた

 

 

溢れかえる死の気配で

死が染み付いた、戦人の気配を隠すための

無慈悲なる所業である

 

 

煙と血臭に紛れるように感じられるのは、確かな敵意だ

 

 

クリス「あぁもぅ、こらえ性のない人ですね!」

クリス彼にとってはどうか知らないが、少なくともクリスにとっては無意味としか思えない殺戮に言葉を荒げつつ

クリス道を急ぐ

 

GM-kuroカルラ「………」

GM-kuro気を張り巡らせているのであろうか

GM-kuro無言のまま歩を勧めるカルラの顔は険しい

GM-kuroそこに――

 

 

 

          「おい、お前。そこのお前だよ」

 

 

 

GM-kuro何処からともなく

GM-kuro声が響く

 

 

クリス「…、派手な演出の割に、ずいぶんとシャイな登場ですね」

クリス姿の見えぬ声に、そう返す。

 

 

GM-kuro   ??? → ブレイク「お前、臭うぜぇ。ひどく暗い臭いがなぁ――やばいんじゃねえのかい? 見えるぜ、闇の鎖がよぉ……」

 

 

GM-kuroくっくっと

GM-kuro皮肉げな笑みが混じる声色だった

GM-kuro濃密な闇の気配が周囲に満ち始める

GM-kuroそれも、ブレイクのみから発されているのではない

GM-kuro彼によく似た、しかしやや弱い気配が幾つもするのだ

 

GM-kuro間違いなかった

GM-kuro破天軍の要所が、次々撃ち破られる筈である

GM-kuroブレイクを筆頭に…

GM-kuro彼の隊は、全て

GM-kuroベイレムーヴァの帰依者で構成された

GM-kuro恐るべき殺戮集団であることに

GM-kuroクリス、そしてカルラは遭遇することで初めて知る事となった

 

 

GM-kuro@舞台裏: ベは

GM-kuro@舞台裏: 中立派魔神なので

GM-kuro@舞台裏: 特に誰の指図にも従うことなく

GM-kuro@舞台裏: 好きなように

GM-kuro@舞台裏: 好きな事をしているので

GM-kuro@舞台裏: オクルスとかもスルー

 

クリス「欲しいのならあげますよ?」

クリスあたりに漂う気配に緊張を高めつつ、そんな軽口で返す。

 

 

                    ざっ

 

 

GM-kuro煙の中から

GM-kuro歩み出る、一人の男

GM-kuroそれは、カルラとは対照的ながらも

GM-kuro紛れも無い、恐るべき強者の気配を漂わせる剣士であった

 

GM-kuroブレイク「半端者がよ、殺戮の道に堕ちてみねえか? 気が楽だぜ?」

 

GM-kuro問いかけながら

 

 

               ちゃき

 

 

GM-kuro剣を構える

 

 

                            ちゃき

 

 

GM-kuro呼応するように

GM-kuroカルラも、その曲刀を構えた

 

クリス「殺戮者程度になる気はありませんねぇ」

クリスあたりの気配に気を配りつつ、杖を構える…つれてきた兵だけでは、この帰依者達は荷が重いやもしれぬ。

 

GM-kuro☆カルラ生存判定

GM-kuroカルラの生存条件には2つの判定をクリアする必要があります

GM-kuro1・ブレイクの手勢を引き付ける判定

GM-kuro何らかの手段で攻撃を仕掛け

GM-kuro与えたダメージの量に従って、引き付けておける時間が変わります

GM-kuro具体的に言うと

 

GM-kuro0〜9:話にならない。帰依者達に兵士は皆殺しにされた

GM-kuro10〜19:兵士達と君の奮戦により、帰依者達の多くを引きつける事に成功した

GM-kuro20〜29:帰依者達を引きつける事に成功した

 

GM-kuro0〜9の場合

GM-kuro後述する2・の判定で成功してもカルラが死にます

GM-kuro10〜19の場合

GM-kuro2・の判定に、−3のペナルティがかかります

GM-kuro20〜29は

GM-kuroペナルティなしの完全成功です

 

GM-kuro2・ブレイク撃破判定

GM-kuroクリスの【希望】で1回判定を行います

GM-kuro成功すればブレイクを撃破できます

GM-kuroこの時、以下の行動を取る事でダイス数にボーナスがつきます

GM-kuroボーナスは重複するので頑張ってください

 

GM-kuro1・カルラに“伝説鍛冶師”武器を渡しておく +1

GM-kuro2・クリスがHPを10消費する +1

GM-kuro3・クリスがDPに1D10点ダメージを受ける +1

GM-kuro4・カルラの武将奇跡(∵死神の手∵)を消費する +1

 

GM-kuro以上です

 

 

 

クインシー@舞台裏 クリス・・・せっかく【HP】回復したのに

クインシー@舞台裏 また減るのね。

クインシー@舞台裏 クリスの【HP】がごんごんへっていく

クインシー@舞台裏 【DP】もガンガン減っていく

GM-kuro@舞台裏: 何か質問ある?

クリス@舞台裏 |っ・・)っ そうだね

クリス@舞台裏 |っ・・)っ 1の判定に、範囲攻撃であることでボーナスはあるかな?

クリス@舞台裏 |っ・・)っ 相手は複数いるっぽいし

GM-kuro@舞台裏: ああそうだな

GM-kuro@舞台裏: ダメージ+1D10で

GM-kuro@舞台裏: どうかしら

クリス@舞台裏 |っ・・)っ 了解

クインシー@舞台裏 判定値がどこまで落ちるか…

GM-kuro@舞台裏: ふはははは悩むがいい

GM-kuro@舞台裏: ネームド武将の出てくるイベントは基本的に厳しい

GM-kuro@舞台裏: クリスは

GM-kuro@舞台裏: 大抵茨なイベントばかりだが

GM-kuro@舞台裏: (ι ´▽`) GANBARE☆

フレデリック@舞台裏 (ιの_の) なんという・・・

クインシー@舞台裏  (ι…x…)俺は平和だ・・・

フレデリック@舞台裏 魔神とご対面☆

クインシー@舞台裏  (ι…x…)何のことかな

 

 

 

クリス「さて、ではその半端者の力、見せてあげましょう」

クリスヴヴヴ…

クリス元力槍の杖を手に

クリス「カルラ、その男は任せます」

GM-kuro頷きと、答えの変わりに

GM-kuro剣の走る音と、激突音

クリス両腕を横に広げた、一見隙の大きそうな構えで、残りの殺戮者の前に立ち…

 

クリス〈元力〉〈元力:輝〉〈元力槍〉〈元力招来〉〈元力集中〉〈始祖の血統〉〈水の紋〉

クリス3d10 判定値6 クリティカル6 対象:範囲(選択)

([dice])Cris:20(3D10:6 9 5)=20 

 

 

フレデリック@舞台裏

フレデリック@舞台裏 いったっ

GM-kuro@舞台裏: すげええええええええええええええええええええええええええええ

GM-kuro@舞台裏: 5出たwwwww

フレデリック@舞台裏 ナイスッ

クインシー@舞台裏 すげぇ

クインシー@舞台裏 ・・・だが、後でがんばって療養せねばな

クインシー@舞台裏 クリス、残り【HP】いくつかしら

クリス@舞台裏 |っ・・)っ えっと、まず11点回復して

クリス@舞台裏 |っ・・)っ あと、3点位もともと残ってたから

クリス@舞台裏 |っ・・)っ のこり4てん!

クインシー@舞台裏  (ι…x…)

フレデリック@舞台裏 (ιの_の)

クインシー@舞台裏  (ι…x…)26点回復させねばならんのか

 

 

クリス獰猛な、獣のように

クリス光の刃が、戦場を駆ける

 

クリス4d10+10

([dice])Cris:24(4D10: 7 3 5 9)+10=34

 

クリス後には、彼らがやったのと同じように

クリス唯、屍だけが残った。

 

 

 

 

 

GM-kuro       だが――

 

 

 

GM-kuroまだ、君達は勝利に沸くわけにはいかなかった

GM-kuro神技と神技

GM-kuro達人と達人の激突

GM-kuro最早、余人に立ち入る術はなく

GM-kuro兵士も、固唾を呑んで見守るのみ

GM-kuro最早、戦の趨勢を見通せるのは

GM-kuro大いなる主 アーのみであろう…

 

 

 

クリス【希望】〈水の紋〉

 

クリスあるいは、この闇の鎖にまみれた身で、アーに祈るは不遜やもしれぬが

 

 

 

クリス                   水は、風を生み

 

 

 

クリス伝説鍛冶師

クリス: ならば、仲間の仕事を、信頼するとしよう

クリス: 風の剣士が振るうは、パネラの作りし銘刀

クリス: 銘を、墨炎

 

 

 

クリス                         風は、火を踊らせる

 

 

 

 

クリス斬り合いをしていた二人が、距離をとり互いに構える

クリス恐らく、あれが最後の一閃

 

クリス二人の剣先に、殺気が集まる

クリス武将奇跡:死神の手

 

クリス(…さて)

 

クリス二人の勝負の行方を知るは、アーか、それとも…

 

 

 

クリス  じゃらり

クリス                      じゃらり

クリスDP1d10

 

 

クリス1d20 判定値11

([dice])Cris:1(1D20:1)=1 判定値11

 

 

                                   きぃんっ!

 

擦れ違い

 

                                        カッ!

 

雷と

 

                                  ごうっ!

      

風が舞う

 

 

 

 

皆が固唾を呑んで

結末を見守る

 

一秒が永遠にも感じられたその時

血飛沫が上がり

 

 

「ぐっ……!」

 

 

袈裟懸けに深く、胸板を切り裂かれたカルラが膝をつき

 

 

「くくっ…くっくっくっ、ふふ、あははははははははははははあっ!! いいぜ、満足だ!! 満足の行く……」

 

                     ブシュウッ

 

「殺し合いだった、ぜ…クク、ク………」

 

 

首から凄まじい鮮血を上げる

ブレイクの体が

哄笑を絶やす事なく

前のめりに、大地に倒れた

 

 

不可思議な事に

彼が手にしていた筈の剣は

まるで、霞のように消え去っていたという…

 

 

 

 

クリス「黄金竜によろしく」

クリス倒れ付すブレイクにそう告げ

クリス「立てますか、カルラ」

クリスひざを付いたカルラに手を伸ばす。

 

GM-kuroカルラ「……ああ」

GM-kuroふ、と

GM-kuro長き戦を共にしてきた

GM-kuro友の笑みで

GM-kuro彼は、その手を掴んだ

 

クリスぐ、とカルラの手を引くクリスは、同じくらい瀕死とは思えぬ程度に力強い。

クリス3回目ともなると、いい加減慣れてきたようである。

クリス「さて、帰りますか。」

クリスカルラにそう言い、ふと、ブレイクの手を見る。

クリスその手に、先ほどまで握られていた剣は無い。

 

 

クリス:    「…Easy ComeEasy Go

クリス:     どこか、異国の言葉でそんなつぶやきをもらす。

 

 

 

クリス首をかしげるカルラに

クリス「殺戮者には、なりたくない、って事です」

 

 

 

 

 

 

雲間から、太陽が覗く。

 

 

 

ブリスランドは、もうすぐ夏である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                                    Scene end

 

 

 

 

 

 

フレデリック@舞台裏 ネームド初撃破!

クインシー@舞台裏 うむ!

フレデリック@舞台裏 クリス大金星である

フレデリック@舞台裏 これで機体の色が増えますね(ゲーム違

 

 

 

 

 

 

GM-kuro舞台裏

GM-kuroフレデリック

フレデリックHP回復!

フレデリック1d10

([dice])Frederic:5(1D10:5)=5

フレデリック全快!

フレデリック以上!

GM-kuroOK

 

 

GM-kuroクインシー!

クインシー生命薬(使用:マイナー 使用者の【HP】代償を2点軽減/そのメインフェイズのみ) 2クラウン を購入したい

クインシーちなみにいま10クラウン持っている。

GM-kuroいいで

クインシーでは購入。

クインシー残り8クラウン。

クインシー以上。

GM-kuroOK

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

− The second half of 808 −

 

 

 

 

 

 

■#

┣年代:808年下半期

┣キャスト:クインシー

┗場所:父の背中

 

 

 

 

クインシー@舞台裏  (ι…x…)場所て

クリス@舞台裏 |っ・・)っそ 場所!?

 

 

 

 

 

父の背中とは

広く

遠く

そして、果てし無いものだ

 

その背中が見える場所で

君は、君達は

窮地に陥っていた

 

 

 

“業竜剣”ブレイクの撃破は

破天軍に勢いをつけ

君達の勢力は今や

ブリスランドの

3分の1程度を奪還していた

王都への足掛かりにもなる砦への攻撃は

破天軍の兵力を大きくつぎ込み慣行され

砦を落とす事には成功したが…

 

 

 

これが…罠だった

 

 

 

“千変の”ラインス

 

あらゆる魔術を使いこなす、フーゴ軍きってのアクシスである彼女の仕掛けた

巨大なる罠

砦そのものに入念に記された

強力なる魔法陣

 

それが、砦に配備された味方の兵も巻き込み

吹き飛ばすようなものであったならば

破天軍も苦労はしなかった

 

そのような非道は、甚大な被害を受けることになっても兵の士気を上げ

フーゴ軍は内側から瓦解しかねないほどの憤りが身の内にも起きたであろう

 

 

だが

 

 

ラインスの仕掛けた魔術は――

 

人間を恐慌状態に陥らせ、士気を挫く術であった

これが、勢いづいた破天軍にはこの上無く効いた

敵陣に踏み込んだところで、士気を挫かれ

兵を統率出来なくなるのは、最悪に近い状況である

敵に容易に逆襲を許すからだ

 

 

これを、打破するのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…難しいな、どの兵も参ってしまっている」

 

砦の片隅で

君に背を向けたまま、父は呟く

 

 

クインシー「頼る縁なければ、人は脆いものですから」

クインシー その背中を眺めながら、そう返す。

クインシー 恐怖は有効だ。判断力も何もなくなってしまう。

GM-kuroグレゴリオ「敵が迫っていることには、気付いているな?」

GM-kuroそして、今攻め込まれればまず負ける

GM-kuroソレも、最悪な負け方だ

 

クインシー「この状態を突かない軍がいるなら見てみたいものです」

GM-kuro恐らく、突付かれれば一般兵は蜘蛛の子を散らすように逃げ出すだろう

GM-kuro華々しく玉砕とか、決死の撤退戦を行うとか

GM-kuro要は、英雄譚として語り継げるような、民を鼓舞できるような負け方ならば

GM-kuro次に繋ぐことも出来るが

GM-kuroみっともない壊走など見せては

GM-kuroフレデリックの、王としての器に皹が入る可能性がある

GM-kuroグレゴリオ「お前ならば、どうする?」

GM-kuro試すような問いだ

GM-kuroグレゴリオの視線が君に向けられる

 

 

クインシー@舞台裏 玉砕は嫌だな(苦笑

GM-kuro@舞台裏: だよね!

フレデリック@舞台裏 うむ!

クインシー@舞台裏 兵に希望をもたせにゃならんと

クリス@舞台裏 クリス「希望が足りない!」(能力値的な意味で

クインシー@舞台裏 兵站関係なら補給をきっちりしとけば何とかなったかもしれんのだがの

クインシー@舞台裏 魔術! 恐怖! 恐慌状態!

クインシー@舞台裏 困るぞ親父! 俺に神の言葉をささやけというのか!

GM-kuro@舞台裏: FUHAHAHAHAHAHA

GM-kuro@舞台裏: 君がささやかない場合

GM-kuro@舞台裏: 親父が

GM-kuro@舞台裏: ∵天真∵

GM-kuro@舞台裏: って

GM-kuro@舞台裏: 叫びながら

クインシー@舞台裏 マジで囁くのか!

GM-kuro@舞台裏: 玉砕して

GM-kuro@舞台裏: 皆を正気に戻します

クインシー@舞台裏 すんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

GM-kuro@舞台裏: グレゴリオ「おお、偉大なるアーよ。慈悲深きマーテルよ! 今、この魂を輪廻の輪へとお戻しします!!」 → 玉砕

クインシー@舞台裏 戻さないでくれ!

フレデリック@舞台裏 なんという・・・

フレデリック@舞台裏 互いの信念勝負

クインシー@舞台裏 クカカカ

GM-kuro@舞台裏: 失敗すれば即玉砕〜殉教のグレゴリオ〜

GM-kuro@舞台裏: このシーンのサブタイトルです

 

 

クインシー「……縁を与えることが出来れば、あるいは」

クインシー わずかに視線を外す。

クインシー 寄る辺は何でもいい。家族でも、恋人でも、親友でも。

クインシー 国家というものも、有効な寄る辺となるだろう。

GM-kuroグレゴリオ「出来るのか? お前に」

GM-kuro問いかけは、続く

 

GM-kuroグレゴリオは

GM-kuro君が出来ないならば

GM-kuro彼が出来る事をやるだろう

GM-kuro恐らくは、兵士の放り出した槍を手に

GM-kuroただ一人

GM-kuro敵軍に向け駆け出すに違いない

GM-kuroその命を

GM-kuro祈りと化して

GM-kuro策を破る為に

 

クインシー「出来なければ、全員ここで死ぬだけでしょう」

クインシー 無意味に、ただ狩られるだけの獲物となって。

GM-kuroグレゴリオ「―――」

GM-kuro無言

GM-kuroただ、その瞳に

GM-kuro純粋な

GM-kuro愚直なまでの

GM-kuro信仰を宿し

GM-kuro見据える瞳

GM-kuro君は

GM-kuro目を逸らさずにいられるか?

GM-kuro逸らせば、それは

GM-kuro君の言葉に芯がなかったことになるのだ

 

GM-kuro祈念 どうぞ

 

 

クインシー【共感】18  <祈念>3Lv  ダイス:3つ  判定値:18

クインシー3d20

([dice])Quincy:18(3D20:5 7 6)=18

クインシー 成功だ!

 

 

クインシー@舞台裏 成功したから

クインシー@舞台裏 ひとまず玉砕は

クインシー@舞台裏 (いまのところ)ないよね!

フレデリック@舞台裏 うむ! これからが勝負!

フレデリック@舞台裏 ちなみにこの頃、戦後にはさらに顕著となる、フレデリックとグレゴリオ最初の衝突があった(何

フレデリック@舞台裏 ほら、新派と旧派で争うだろうしw

 

 

クインシー いつからだろうか。

クインシー “父”の目を見ることがなくなったのは。

クインシー 信仰に満ちたその瞳を見ることが出来なくなったのは。

 

クインシー 神学校に入ったときか

クインシー 進む道を決めたときか

クインシー 教会を後にしたときか

 

GM-kuroグレゴリオ「お前の中にも…芯が出来たか」

GM-kuroグレゴリオの巌のような顔に

GM-kuro微かに、笑みが浮かぶ

GM-kuro再び、背を向ける

GM-kuro通路に灯された蝋燭が

GM-kuroグレゴリオの影を長く伸ばし

GM-kuro君の足元に重ねる

GM-kuroまるで、グレゴリオの背中に乗っているかのようだ

GM-kuroグレゴリオ「踏み出すのだ。もう、背中を見ている年ではあるまい」

 

 

クインシー「……」

クインシー いつも見ていた背中

クインシー いつも見上げていた背中

クインシー 目指していた背中

 

クインシー だが、

 

クインシー「……言われずとも」

 

クインシー かつ、と一歩踏み出し

クインシー 前へと歩み出る。

クインシー そのまま、父の横を通り過ぎて、

 

 

クインシー 去って行く。

 

 

 

 

 

「やってみろ。お前の好きなように」

 

その背に掛かる、声

 

やっと、君の背を父が見た瞬間であった

 

 

 

 

GM-kuro☆兵士正常化判定

GM-kuro〈祈念〉で判定

GM-kuro但し判定値にマイナス15の修正がかかる

GM-kuro以下の行動を取る事で修正値が一定数相殺される

 

GM-kuro1・HP10点消費 判定値+5

GM-kuro2・DP1D10点ダメージ 判定値+5

GM-kuro3・グレゴリオの∵天真∵消費 判定値+5

GM-kuro4・やっぱり玉砕してもらう 判定値+5

 

GM-kuro修正は重複するので

GM-kuro好きなようにどうぞ

 

 

クインシー@舞台裏 1と2は両方いっても今のところ問題ないね

クインシー@舞台裏 4は却下だ

フレデリック@舞台裏 ちょww

 

クインシー@舞台裏 ところで演出どうしよう(こら

GM-kuro@舞台裏: 好きなようにしろ!

GM-kuro@舞台裏: 親父と一緒に祈ってまわってみるも

GM-kuro@舞台裏: 親父より先に玉砕してみるも

GM-kuro@舞台裏: 好きにしろ!

GM-kuro@舞台裏: (玉砕に拘るな

クインシー@舞台裏 ああ

クインシー@舞台裏 先に玉砕って手もあったなあ(乗るな

フレデリック@舞台裏 オイィ?

 

 

 

クインシー1と2の案を採用  判定値は+10

クインシー【共感】18  <祈念>3Lv   修正:−15+10=−5   ダイス:3個   最終判定値:13

クインシー3d20

([dice])Quincy:28(3D20:12 2 14)=28

クインシー問題なく成功した

 

 

 

 

 

 

           寄る辺を与える、といっても、彼はただの神父。たいした事は出来はしない。

           武もなければ、魔術の才もない。

           出来ることなど、祈ることだけ。

 

           “言葉を扱うことだけ”

 

           言葉は有効だ。

           だが、ただの気休めの言葉、叱咤激励はよろしくない。

           不安、疑心暗鬼、それらは簡単に心を塗りつぶす。

           だが、しかしだ。

           そこに、絶対的な存在が付け加わったなら?

 

 

 

 つまり

 

 

   Deus noster dimittimus misereri da nobis.

 

 

     この場合の絶対的存在とは

 

 

       Incerae vagat da peccatri, viae salva.

 

 

            心に根を下ろしている信仰の対象

 

 

             Ventus fluit fluctus arena, numquam meritum duce animam.

 

 

 

即ち

 

 

 

 唯一神アーである

 

 

 

人の言葉が信じられないなら、

 アーの御言葉を囁けばいい

 “言葉を使う”なら、こちらに一日の長があろう。

 

 

 

 

 早い話が、ミサを行っただけだ。

 

 

 “誰もが知っている行動を”“誰もが知っている神の御言葉を”“いつもどおりに”やっただけである。

 習慣付いていることは、心を安定させるのに最適なことだからであり、

 ミサは最適である、と単純に判断したわけだが

 

 

 

「意外と、上手くいったな…」

 

 

 真摯に祈りを捧げる兵士の集団を見て、小声でそう呟いたのは、本当に意外だったからである。

 

 

 

 

 

 

 

クインシー1.の効果により【HP】に10ダメージ。現在値25

クインシー2.の効果で【DP】に1d10ダメージ

クインシー1d10

([dice])Quincy:3(1D10:3)=3

クインシー 12−3=9   現在値9

 

GM-kuroグレゴリオ「………」

 

 

 

そんな君の背を

 

静かに見据えながら

 

グレゴリオは、祈りを捧げていた

 

 

他の誰も祈らぬであろう

 

 

息子の為に

 

 

 

 

 

 

 

西方暦808年11月

 

破天軍を襲った未曾有の危機は

間一髪の所で致命的損傷には至らず

奪った砦を死守する事に成功した

 

少しずつ、戦の流れは変わりつつあった

 

 

 

 

 

 

 

                                                    Scene end

 

 

 

 

 

− The first half of 809 −

 

 

 

 

■#

┣年代:809年上半期

┣キャスト:フレデリック

┗場所:戦場

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦場において

最も恐ろしい物の一つに

“流れ矢”がある

何故恐ろしいのか?

 

答えは

それには、殺気が篭っていないからだ

 

狙いを外した時点で“矢”からは“誰かを狙う”という意志が消える

それゆえに、戦場では

“流れ矢”は恐れられる

致命的な偶然を生み出す要因となるからだ

 

だが、もし

 

それを

自由自在に

撃ち放てる射手がいるとしたらどうだろう?

 

 

“万発的中”エリゴール

 

 

生涯を一振りの“雷の杖”に捧げた翁の放つ魔弾は

その全てが

偶然を装った必然と化す、認識不能の狙撃であった

 

信じられるだろうか

この、たった一人の翁の存在で

破天軍は、敵陣に思うように突撃できないでいるのだ

 

それを打開するには、

カウンター・スナイプ

逆狙撃にて、エリゴールを始末するほかなかった

 

 

 

 

 

 

 

クインシー@舞台裏 うへえ

クインシー@舞台裏 いやすぎる

フレデリック@舞台裏 じさまか

フレデリック@舞台裏 しかもデクストラ

クインシー@舞台裏 Ignis3枚かと思ってたが

クインシー@舞台裏 Dextra

 

クインシー@舞台裏 アレが杖っていうセンスがいいなァ

クインシー@舞台裏 まだ銃っていう言葉がないんだろうな

GM-kuro@舞台裏: うむ。特技名でそうなってるからな

 

 

 

フレデリック「いや全く」

フレデリック ふてくされたように、しかし笑みだけは消えず、自陣にあった小高い岩にどっかと胡座を掻いた王がうめく。

フレデリック「つくづく奴の布陣には人材が豊富だ。質じゃあ劣らずとも数の差だきゃあいかんともし難い」

フレデリック そういって顎を撫でるフレデリック。

フレデリック ちなみに、この頃のフレデリック1世の姿は、宮廷画家というものを持たなかったかの王の絵姿にあっても、特に多く描かれている。

フレデリック というのも、顎髭と口髭を伸ばしたその姿は、万人がまず抱く“王”の姿にかなり近いからだ。

フレデリック とはいえ、口の悪いフリッツあたりに言わせると「良くて山賊の親分」で、

フレデリック その手の批評を口にしないバレリアでさえ、「あれで手入れさえしていれば王らしく見えなくもない」と口を濁す風情ではあった。

フレデリック その髭を軽く撫で、

フレデリック「しっかしこのままじゃ埒が空かんのも確かだわなあ」

フレデリック 顔を思い切り顰めてみる。

フレデリック「……やはり危険だが、打つ手は限られてる、か」

フレデリック そう、呟きを漏らした時。

 

GM-kuroサラサ「ふふ、ここで打つ手は一つでしょう? フレデリック様」

GM-kuroそんな王の背中に

GM-kuroおてんばな少女から

GM-kuroすっかり美しい女性へと変貌した

GM-kuro草原の風を運ぶ娘の声がかかる

フレデリック「気は進まねぇけどな」

フレデリック 憮然と応えるも、さして悩んでいるふうでもない。

フレデリック 最も確実な方法があり、そしてそれを託すに足る者を抱えているのだ。迷わぬ理由はない。

 

GM-kuroサラサ「大丈夫ですよ。ちょっとお話してくるだけですから」

GM-kuroこれが

GM-kuro彼女の持論である

GM-kuro射手と射手は

GM-kuro言葉の届かぬ距離にありながら

GM-kuro互いを結ぶ空間、流れる空気、僅かな挙動、そして放たれる一撃を持って

GM-kuro言葉を交わすのだという

GM-kuroどちらかが必ず、死を持って別れの言葉を紡ぐことを理解していてなお

GM-kuroこの自然体

GM-kuroカルラが嘗て、彼女の才を妬んだというのも理解できぬ話ではなかろう

 

フレデリック 或いはそれこそが、敵陣にて今なおこちらを鷹の目で睨みつける老人の境地に、最も近い所以なのかもしれないが……

フレデリック まあ、分からぬ話ではないのだ。

フレデリック 現に今。

フレデリック フレデリックを名乗る己が向き合っているのはエリゴールというより寧ろ、

フレデリック その背後にて采配を振るう、友の姿なのだから。

フレデリック 見えずとも、智略を、戦術を、政治を、経済を通して、

フレデリック あの男と肩を組み、語り合った遠き日のような心地を覚える。

 

GM-kuroサラサ「それじゃあ、行って来ますね。フレデリック様」

GM-kuro背負うのは

GM-kuro長年愛用し、調整を重ねた長弓

GM-kuro本当に、お茶会にでもいくかのごとく自然に、しかし素早く、だが静かに駆け出す

GM-kuroまずは位置取りから、といったところであろう

GM-kuroこのような名射手同士の対決を、特等席で見られるのはある意味で幸運なのかもしれない

GM-kuro目を凝らせば、彼らの会話を耳にすることができるのだろうか…

 

GM-kuro〈知覚〉or〈事情通〉で

GM-kuroエリゴールサイドの事情が察知できるよ!

 

 

フレデリック@舞台裏 (ιの_の) どっちも1Lvなんだよな・・・w

GM-kuro@舞台裏: h

GM-kuro@舞台裏: なんかいけそうな

GM-kuro@舞台裏: 特技とかあるなら

GM-kuro@舞台裏: 申告するといいよ

フレデリック@舞台裏 ない!(ぉ

GM-kuro@舞台裏: ならば――頑張るがいい!

クインシー@舞台裏 がんば♪

フレデリック@舞台裏 まあ、事情通のほうが可能性は高いな!

 

 

フレデリック〈事情通〉1Lv 【共感】12

フレデリック1d20

([dice])Frederic:8(1D20:8)=8

フレデリック成功!

 

 

 

 

 

 

 

“万発的中”エリゴール

 

 

彼の人生は決して順風ではなかった

寧ろ、悪い方だといっていい

 

デクストラとしては、不器用であった

何年もかけて作り出したのは、無骨な雷の杖

いや、それは杖というのもおこがましいようなごつごつとしたもので

寧ろ、筒といった方がしっくりくるものであった

 

師を同じくしたデクストラ達が作る

美しいオートマータや

爆弾、毒薬、賢者の石

それらが次々に必要とする者たちに買い上げられ

出世していく背中を見送りながら

彼は黙って

雷の筒を弄りまわしていた

 

撃っては調整し

撃ってはまた調整し

ただそれだけの作業に数十年を要した

 

飢えは草を食み

やがて、獣を狩ることで凌ぎ

只管に

改良を重ねた

 

もう、これ以上弄るべき所がなくなっても

弄るべき所を探す為に

撃ち

撃ち

撃ち

記録を残した

 

 

そんな彼の腕を

買い上げるために

一人の男が

彼の住まう、小汚い小屋を訪れた時

彼は泣いた

 

それはそうであろう

何十年と認められなかったものを

これ以上ない“王”が認めたのである

 

そのために命を賭ける事など

全く問題ではなかった

彼にとって、筒の調整より簡単な事だったのだ――

 

 

 

 

 

そんな男と

サラサは

今、君の眼下で言葉を交わしているのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フレデリック@舞台裏 こいつ

フレデリック@舞台裏 一個の武器に習熟してやがるw

クインシー@舞台裏 超一点特化型か

クインシー@舞台裏 素晴らしい

 

 

 

フレデリック つまるところ……

フレデリック「典型的な天才型と努力型なんだよな」

フレデリック サラサが努力をしていないわけではない。

フレデリック そんなことがないというのは、自分が一番よく分かっている。

フレデリック だが、誰よりも自然に生きた彼女と、

フレデリック 己を厳しい戒律で縛り、鍛え上げてきた男と。

フレデリック そこに決定的な違い……差ではなく……があるのは、確かなことだ。

 

フレデリック「………」

フレデリック ふ、と笑みを浮かべる。

フレデリック さて、王たる己。

フレデリック この勝負を見守る特等席にて。

フレデリック 手を出すことなど無粋であることは百も承知。

フレデリック だが……

フレデリック「この戦、俺とお前の勝負でもあるんだぜ……我が友よ」

フレデリック 呟きは独り。

フレデリック 彼女のような風に溶けた。

 

 

GM-kuro★サラサ生存判定

GM-kuro【希望】で判定し、成功すれば生存する

GM-kuro以下の条件を満たす事でダイス数が増える

 

GM-kuro・エリゴールの事情を知る  +1

GM-kuro・武将奇跡を消費する  +1

 

 

 

GM-kuro@舞台裏: 伝説鍛冶師がもうなくなってるから

GM-kuro@舞台裏: 実質この2つだけだね

GM-kuro@舞台裏: 2D or 3D で 12だから

GM-kuro@舞台裏: 割と

GM-kuro@舞台裏: 普通にいけなくもないね

フレデリック@舞台裏 希望だからなあ

クインシー@舞台裏 そっすね

フレデリック@舞台裏 あとは奇跡か

GM-kuro@舞台裏: うむ

フレデリック@舞台裏 といっても、もうすぐ黒龍なんだよなw

GM-kuro@舞台裏: うひひひw

クインシー@舞台裏 言うな(

GM-kuro@舞台裏: 次のシーンを用いて

GM-kuro@舞台裏: クインシーは只管

GM-kuro@舞台裏: HP回復したり増やしてやるといいよw

クインシー@舞台裏  (ι…x…)そのつもりだよ!

クインシー@舞台裏  (ι…x…)回復と増加させないと

クインシー@舞台裏  (ι…x…)死ぬよ! 俺も。

フレデリック@舞台裏 3d20で12以下か。

フレデリック@舞台裏 分の悪い賭けじゃあないな。

フレデリック@舞台裏 行ってみるか。

フレデリック@舞台裏 駄目なら

フレデリック@舞台裏 その

フレデリック@舞台裏 まだけいけんてんはあるんだ。一個特技を生やせるくらいは!

フレデリック@舞台裏 かつると信じて!

GM-kuro@舞台裏: くるか、くるかかかかか

フレデリック@舞台裏 いくぜ!

クインシー@舞台裏  (ι…x…)俺と同じこと考えてるなフレディ

 

 

 

 

 

フレデリック このとき。

フレデリック 征服王フーゴに対して、

フレデリック 破天王フレデリックが敷いた策は、ただ一つ。

 

フレデリック 作戦を告げた時、サラサに告げたのだ。

 

 

 

フレデリック 信じろ、と。

 

 

 

フレデリック 経験豊富な老兵と、天才的な新兵。

 

 

フレデリック 唯一、サラサが不利になる瞬間があるとするならば……

フレデリック それは、予想外の出来事、実力に直面したときの、動揺、その立ち直り。

フレデリック フレデリックがそれを埋めることが出来たなら、

フレデリック 勝機は必ずこちらに来る……!

 

 

 

 

「サラサッ! 俺を信じろ! お前を信じる、俺を信じろッ!!」

 

 

 

 

フレデリック ただ、そのひと言に全てを託して!

 

 

フレデリック3d20

([dice])Frederic:20(3D20:12 5 3)=20

フレデリック成功!

 

 

 

 

 

 

その一言が

 

届いたのかどうかは

 

 

 

                         シュパッ

   

 

 

放たれた矢と

 

 

 

                                                      ター…ンッ

 

 

 

見えざる銃声

 

 

この二つが重なって響き

そして、収束した後に

訪れる静寂に

答えがあった

 

サラサは、

生きていた

 

魔弾の餌食にならずに

しかし、その弓は半ばから弾けるように折れていた

 

 

 

同刻

 

 

 

彼女の放った矢も

エリゴールの

雷の筒を

修復不可能なまでに

完全に、突き貫いていた

 

 

それは

エリゴールという男の人生に、一つの幕が降りた事を意味していた

 

 

 

 

 

 

 

 

静寂の中

 

フレデリックは、確かに聞いた

    

 

 

 

        「風の向こうで、また会おうね。お爺ちゃん」

 

             「…ああ、次はもっともっと。素晴らしい物を作り上げておくよ」       

 

 

 

 

 

 

 

透明な風の如き、撃つことに全てを賭けた者達の声を…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フレデリック ゆっくりと立ち上がり、

フレデリック 隣にいた斥候に静かに告げる。

フレデリック「ま、受けるかどうかは向こう次第だが、一応行ってこい。引くか、来るか、とな」

フレデリック にやりと笑い、書簡を持った走り出した部下を見送り、自分はというと、

フレデリック「しかしいい女になりやがった。質だけはこっちの軍が上だな、ええ、フーゴよ」

フレデリック ひとつ空を見上げ、それから風の娘を労うべく、岩から飛び降りた。

 

 

 

 

 

 

そんな君に

 

軽く手を振りながら

 

 

「うーん、弓。折れちゃいました」

 

 

 

己の戦果よりも先に

 

愛用の弓が折られたことに

 

顔を顰める、風の娘であった――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                                    Scene end

 

 

 

 

 

 

GM-kuro@舞台裏: エリゴール撃沈

フレデリック@舞台裏 これで2人目か?ww

クインシー@舞台裏  (ι…x…)二人目ってことになりますかな

フレデリック@舞台裏 いや、ガレノス含めて3人か(ぉ

クリス@舞台裏 |n-ω-`)n ガレノスも入れて3人だなw

クリス@舞台裏 |n-ω-`)n 一年後、そこには新たな銃を手に元気に飛び回るエリゴールの姿が

クインシー@舞台裏  (ι…x…)きくさんが我と同じことを考えている

 

クインシー@舞台裏 しかしほんまに

クインシー@舞台裏 “玉座に座ることなき王”じゃの

クインシー@舞台裏 フレディ。

 

 

 

 

 

 

 

GM-kuro舞台裏

GM-kuroクインシー

クインシー聖治薬を購入。5クラウン消費。

GM-kuroおk

 

 

 

GM-kuroシスコン

GM-kuroおっと手が滑った

GM-kuroシス…クリス

 

クインシー@舞台裏 ある意味滑っていないね(酷

フレデリック@舞台裏 ひでえww

 

 

クリス赤い元力:輝の元力槍ふるえばいいんですね、分かります

クリスそして養生

クリス1d10

([dice])Cris_:2(1D10:2)=2

GM-kuroひくいwww

GM-kuro頑張れ

GM-kuro次のシーンクインシーに回復してもらうといい

 

 

 

 

クリス@舞台裏 フリッツがなにかやらかしたようです

クリス@舞台裏 そしてパメラさんが何かまた無茶をしたようです(ぉ

フレデリック@舞台裏 フレデリックもなにかしたようです

クインシー@舞台裏 貴様ら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

− The second half of 809 −

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■#10

┣年代:809年下半期

┣キャスト:ALL

┗場所:破天軍本拠地

 

 

 

 

 

809年12月

しんしんと雪が降る夜だった

その白さは

戦の傷跡を覆い隠すように

振り続けていた

戦士達に、一時の休息を齎すかの如く――

 

 

 

    年を越す直前のこの月に。

    ちょっとした悲劇が破天軍勢力圏を襲った。

    一部の者にしか被害はなかったとはいえ、その悲嘆は相当なものだったと後の世には語られている。

 

 

 

フレデリック「いやー……やっぱ髭はねぇほうが楽だわ」

フレデリック すっかり剃り落とした顎をさすりながら、一人頷く。

フレデリック 英雄譚を謳う詩人や、

フレデリック 教会の壁画に彼の姿を描いていた途中の画家たちは、

フレデリック 作業途中の王の暴挙に、冬の街の石畳を転げ回ったという。

フレデリック そんな噂などどこ吹く風と、暖炉の火が燃える密談用の部屋に入ってくるなり、フレデリックは二人に向けて笑いかける。

 

フレデリック「どうよ」

 

クインシー「若く見えます」

クリス「むさっくるしくなくてよいですね」

クインシー一瞥して一言。直後に視線は会計書類へ。

クインシー資金のやりくりは大変なのだ。

フレデリック その反応に楽しげに笑う。

クリス「やはり髭は年老いてから生やすべきです」

クリスなにやら、うんうんと頷いている。ちなみに伸ばしている頃は顔を合わすたびに髭に文句をいっていたクリスであった。

フレデリック「然り、然り。まあ、俺ァあれだ、髪が硬いから洗うのも面倒でなあ」

フレデリック 何を言われても懲りなかったが、要するに飽きたのだろう。

フレデリック 男盛りに差し掛かり、精悍さの増した顔。代わりに傷も増えてはいるが、しかしその笑みの逞しさ、屈託のなさは変わらない。

 

クリス「さて…」

クリス話題を変えるべく、クリスが口を開く。

クリスちなみに、クリスが髭をそっているところを誰も見たことが無いのは、フレデリック軍七不思議のひとつである。

クリス「この妙に新しい借り入れの書類なのですが…フレデリック?」

クインシー びぎ、と羽ペンが音を立てて折れた。

フレデリック「オータス商会のだろ? いいじゃねえか、その代わり南方の芋を優先的にこっちに流して貰うように手配したわけだしよ」

フレデリック ちなみに、寒冷地にも強いじゃがいもがブリスランドに普及したのが、この時期である。

クインシー「いつまでたっても資金が安定しません……返済、返済、修繕費、酒代地図……」

フレデリック それを聞いて、大口を開けて笑い出すフレデリック。

フレデリック「はっはっは! もうブリスランドだけじゃあ戦争なんて出来ねえぞ! 3年分くらい先まで予算使いこんじまったからな」

フレデリック もうすっからかん、と手を振るジェスチャー。

フレデリック そのためにこそ、周辺諸国を資金面から引きずり込み、この戦に巻き込んでいるわけだが。

クインシー「………フレデリックぅ!」

クインシー ばーんと机をたたいて立ち上がった直後、胃の辺りを押さえて椅子に逆戻りするクインシー。

フレデリック「何なら5年先まで使うか。それなら単独でもなんとかなるぞ」

フレデリック 肩を叩きながらしかしさらりと酷い台詞を口にするこの男は、何とブリスランドの王である。騙りだが。

クインシー「…最大の敵が味方の大将っていうのは何の冗談ですか」

クインシー ごそごそと懐中から胃薬を取り出して、服用。

クインシー 胃薬と縁を切りたい。しばらく無理だと思うが。

 

 

 

 

フレデリック@舞台裏 リサーチを入れつつ

フレデリック@舞台裏 格好をつけようと思う

クインシー@舞台裏 回復しつつ、話をしようと思う。

GM-kuro@舞台裏: うむ

クリス@舞台裏 |っ・・)っ 回復されつつ

クリス@舞台裏 |っ・・)っ 話を聞こうと思う

クリス@舞台裏 |っ・・)っ 生命薬も欲しいです

クリス@舞台裏 |っ・・)っ えいちぴー、16/32

フレデリック@舞台裏 半分w

クインシー@舞台裏  (ι…x…)[判定]に成功さえすれば

クインシー@舞台裏  (ι…x…)【共感】+d10回復だよ

クインシー@舞台裏  (ι…x…)1振っても全快します。びば【共感】18

フレデリック@舞台裏 流石

クリス@舞台裏 SUGEEEEEEEE

クインシー@舞台裏  (ι…x…)一点特化で伸ばし続けてるもの(

 

 

 

 

 

フレデリック「一国だけで戦なんぞしたら、勝ったところで干上がるだけだ。周囲を巻き込んで、戦後も協力し合える体制を作っておかにゃならんのさ」

フレデリック す、と指を伸ばして地図を叩く。

フレデリック そこにはいくつかのバッテンが記され、各所にポーンが置かれている。

フレデリック この数年で起きた戦い。勝ち得た土地、手放した砦……

フレデリック 勝率は半々であるというのが、この時代の人々の共通の認識だ。

フレデリック だが、フレデリックは違う。

フレデリック「……何せ、戦はいずれ終わるもんだ」

 

 

フレデリック■リサーチ:敵勢力の現状

GM-kuro〈事情通〉〈交渉〉など

 

フレデリック〈交渉〉2 【共感】12

フレデリック2d20

([dice])Frederic:22(2D20:9 13)=22

フレデリック成功

GM-kuroOK

 

 

 

GM-kuro幾人もの武将を失ったが、戦線は崩壊してはいない

GM-kuro未だに地力は破天軍より上であり、黒竜オニキスが本城の守りを棄て、前線に出てくるという噂がある

GM-kuroオニキス1体だけで万軍に匹敵する増援ということになる

GM-kuro不可思議な事に、スレイが共に前線に出ると言う話はない

GM-kuro何か事情でもあるのかもしれない

 

GM-kuro以上

 

 

 

フレデリック そう。

フレデリック 勝率が半々であれども、

フレデリック その目的を達した者こそが、最後には真の勝者となるのだ。

フレデリック「――出てきたな」

フレデリック に、と戦意に満ちた笑みを浮かべる。

フレデリック 黒竜。

フレデリック あの夢の中で邂逅した威容を思い出し、歓喜にも似た震えが全身を走る。

フレデリック 最終的な目的でこそないが、

フレデリック あの竜と相見えることは、何よりも望んだことなのだ。

 

クリス「…、出てきましたか」

クリスぎり、と杖を強く握り、そう短く呟く。

クインシー「来ないほうがおかしいかと」

クインシー 会計書類と地図を交互に眺めながらの一言。

クリス「…いだだだだだ」

クリス…力みすぎて傷に障ったらしい。

クインシー「なに力入れてるんですか、はいそこに座って……」

クインシー ぽんぽんと背中などたたきつつ

クインシー 【共感】18 <祈念>3Lv ≪治癒光≫    判定修正値:−4  ダイス:3つ   最終判定値:14

クインシー3d20

([dice])Quincy:13(3D20:4 7 2)=13

クインシー成功した。回復量は【共感】+1d10

クインシー1d10+18

([dice])Quincy:4(1D10:4)+18=22

クインシー22点回復。こちらは代償で【HP】−3  現在22

クリス「ほぅ…いつもすまないねぇ」

クリス: 見た目とはずいぶんかけ離れた台詞をはきながら治療を受けるクリス。

クインシー「何をいうんですかクリスさんや」

クインシー: 爺むさい口調で返事をするクインシー。

フレデリック「何だその漫談」

フレデリック 思わずつっこむフレデリック。

クインシー「お約束というものです」

クリス「です」

フレデリック「首になっても路上で稼げるぞお前ら」

フレデリック 容赦ない冗句。

クインシー「あなたも腕利きの商人になれますね」

クリス「では私は相場士で」

クインシー「私は会計ですね」

フレデリック 王とその配下というより、

フレデリック 悪党3人といったほうが相応しいような会話ではあった。

 

 

 

クインシー@舞台裏 あとは君たちを強化して

クインシー@舞台裏 自分を強化して

クインシー@舞台裏 自分を回復する。

クインシー@舞台裏 ダイスを振る回数は実に7回だ!

クインシー@舞台裏 失敗したらさらに増えるぞ!

クインシー@舞台裏 だが

クインシー@舞台裏 ≪病魔克服≫の代償はRでの

フレデリック@舞台裏 む、むりのないはんいで!

クインシー@舞台裏 先ずはフレディな!

クインシー@舞台裏 いざ、≪不破の祝福≫≪病魔克服≫!

フレデリック@舞台裏 よし

フレデリック@舞台裏 こいこい!

 

 

 

クインシー ひょいと肩をすくめつつ

クインシー【共感】18 <祈念>3Lv ≪不破の祝福≫  判定修正値:−3 代償:なし  ダイス:3つ  最終判定値:15

クインシー3d20

([dice])Quincy:16(3D20:8 2 6)=16

クインシー成功、続いて増加【HP】  1d10

クインシー1d10

([dice])Quincy:8(1D10:8)=8

クインシーフレデリックの【HP】の最大値と現在値に+

クインシー続いて≪病魔克服≫  【共感】18 <祈念>3Lv ≪病魔克服≫  判定修正値:−5 代償:R  ダイス:3つ  最終判定値:13

クインシー3d20

([dice])Quincy:33(3D20:4 12 17)=33

クインシー成功、続いて増加【HP】 1d10

クインシー1d10

([dice])Quincy:6(1D10:6)=6

クインシーフレデリックの【HP】最大値と現在値に+

クインシー結果、14点増加

 

 

クリス@舞台裏 |っ・・)っ 良い出目だ

フレデリック@舞台裏 アザーッス

GM-kuro@舞台裏: たけえw

フレデリック@舞台裏 現在

フレデリック@舞台裏 48点か

フレデリック@舞台裏 代償では死ななくなったw

 

 

クインシー 続いてクリスに

クインシー【共感】18 <祈念>3Lv ≪不破の祝福≫  判定修正値:−3 代償:なし  ダイス:3つ  最終判定値:15

クインシー3d20

([dice])Quincy:32(3D20:7 8 17)=32

クインシー成功、続いて増加【HP】 1d10

クインシー1d10

([dice])Quincy:10(1D10:10)=10

クインシークリスの【HP】最大値と現在値に+10

クインシー続いて≪病魔克服≫  【共感】18 <祈念>3Lv ≪病魔克服≫  判定修正値:−5 代償:R  ダイス:3つ  最終判定値:13

クインシー3d20

([dice])Quincy:30(3D20:18 8 4)=30

クインシー成功、続いて増加【HP】 1d10

クインシー1d10

([dice])Quincy:7(1D10:7)=7

クインシークリスの【HP】最大値と現在値に+

クインシー結果、17点増加

 

 

フレデリック@舞台裏 (ιの_の)なんという出目w

クリス@舞台裏 |っ・・)っ ktkr

クリス@舞台裏 |っ・・)っ HP49

フレデリック@舞台裏 負けたし!

クリス@舞台裏 |っ・・)っ これで結構耐えられるように

クリス@舞台裏(-∀-`ヾ)(シ-∀-`)シ

 

 

クインシー 机の下から、瓶を取り出す。

クインシー 杯も、3つ。

フレデリック「おう、珍しいな、酒の誘いか」

クリス「おや…費用は大丈夫ですか?」

クリス銘柄を見て、そんな冗談を言う。

クインシー「教会の蔵からガメてきました」

クインシー しれっとそんなことを口にする。

フレデリック 手を叩いて爆笑。

クリス「クインシーのおとーさーん〜」

クインシー「師父は関係ないでしょうッ」

フレデリック「いやいや、たまにはいいんじゃねぇのか! 親父の酒をくすねるのは息子の成長の証だろ」

フレデリック その反応にますます大笑い。

クリス「ふふ、では折角ですから美味しいうちにいただきましょうか」

フレデリック「おうよ、教会の地下にあったんなら、安物の酒じゃああるめえ。銘は? いつ頃のだい」

クインシー「…まったく」

フレデリック 二人して目を輝かせて乗り出す。

クインシー 知りたいのならどうぞ、と瓶を二人の前に突き出す。

クインシー 彼自身は酒はあまり得意ではない。つまり、詳しくない。

フレデリック 瓶をしげしげと眺めて、

フレデリック「年代が掠れてやがる……30年くらい前じゃねぇのかね」

フレデリック 特に銘がない。恐らく個人向けに作られた酒だろう。

フレデリック ラベルには他に特に何もない、が……

フレデリック コルク栓に見覚えのある紋章が焼き印されている。さて、どこで見たものだったか……

 

 

クインシー@舞台裏 どんな焼印だか(

フレデリック@舞台裏 さあ・・・(ぁ

クインシー@舞台裏 やだな、家紋とかだったら(

クリス@舞台裏 |っ・・)っ シンプルに、誕生日の日付が焼印してあるとか

クインシー@舞台裏 うひゃひゃ

フレデリック@舞台裏 おお

フレデリック@舞台裏 それいいなw

クインシー@舞台裏 じゃあそれで。

 

 

クリス「結構年代モノですね。ワインは1〜10年モノが普通ですから…」

クリス「大当たりか大外れの可能性が高いですね」

クインシー「そういうものですか」

クリスフリッツから聞いた話をそのまま披露するクリス。

クインシー 言いつつ瓶を持ってしげしげと眺める。

 

クインシー 30年近く置いてある、とか

クインシー ただ単に忘れていただけなのだろうか。

クインシー いや、あの師父に限ってそれはありえない。

クインシー コルクを見て

クインシー 軽く眉を寄せた。

クインシー 見覚えがあるのも道理

 

クインシー 生年月日が、刻印してあるのだ。

 

クインシー「…生年月日のようですが」

クインシー うっかり、口に出す。

クインシー 誰の? もちろんわかっている。

クインシー が、しかし。

フレデリック「………」

フレデリック 思わずクリスと顔を見合わせる。

クリス「…」

クリス誰の、と聞きかけてすぐに思い至る。

クインシー「……何か、言いたいことがあるのでしたら、どうぞ」

クリスその人が、何よりも最初に思い至る生年月日、それは…。

クリス「えー、名誉ある栓を開ける役はクインシーがやるのがいいでしょおか、やはり」

クリスフレデリックと目を合わせたままそんなことをのたまった。

フレデリック「ふむ」

フレデリック ひとつ頷く。

フレデリック そしておもむろにクインシーから瓶を取り上げ、栓抜きも使わずコルクを抜いてしまう。

クインシー「あ、」

クリス「おぉ」

フレデリック そのまま、杯に中身を注ぐ……もちろん、クインシーのだ。

フレデリック そして自分の杯にも注ぎ……そちらも彼のほうに押し出す。

フレデリック にやりと笑う。

 

 

 

 

「――王からの祝杯だ、受け取れ」

 

 

 

 

フレデリック 杯が二つなのは無論……

クリス「あ、私達は適当にやってますので」

クリス先制を打っておくクリス。

クインシー まじまじと杯を見つめ、発言を先手を打って潰され、

クインシー「あー……」

フレデリック「酒によって殴り合うくらいのことまでは、俺が許すぞ」

クインシー 眉をよせ、頭をかき、しばらく意味のない動作を繰り返していたが

フレデリック 冗談交じりに笑う。

クインシー「……はは」

クインシー 苦笑ひとつ、杯を持って立ち上がる。もちろん、二つ。

クインシー「……ところで扉を開けてもらえませんか」

クインシー 蹴りあける、というのも手ではあるが。

クリス「おっと、つまづかないように気をつけて」

クリス流石にそれはアレなので、ぎぃ、と代わりに扉を開く。

クインシー とたんに吹き込む冷気。

クインシー「ありがとうございます。それでは、お二人ともくれぐれも飲み過ぎないように」

クインシー きっちり釘を刺していくあたり、いつもどおりではある。

フレデリック「俺たちを誰だと思ってんだ」 こちらはこちらでいつも通り。

フレデリック 新しい瓶を2本も取り出しているあたり、本当にいつも通りだった。

クリス「大丈夫ですよ。では、いってらっしゃい」

クリスいつだったか飲んだくれた男がさわやかな笑顔で見送る。

 

 

 

クインシー@舞台裏 こいつら、こいつら

クインシー@舞台裏 また酒瓶山積みなのか! 山積みなのか!!

 

クインシー@舞台裏 なんか濃いよこのシーン。何故。

フレデリック@舞台裏 決戦前だしな!

GM-kuro@舞台裏: うむ

GM-kuro@舞台裏: 問題ないんだぜ

フレデリック@舞台裏 ・・・はっ、フラグ!?(ぉぃ

クインシー@舞台裏 フラグ言うな!?

 

 

 

クインシー「まったく…」

クインシー 閉まった扉を見て呟き、廊下を歩く。

クインシー なんでこんなことになったのか。

クインシー それは彼が蔵から適当に葡萄酒を持ってきたから。

クインシー 瓶の正体に気がついたから。

クインシー 偶然もここまで重なると気味が悪い、が。

クインシー「アーの導き、とでも言うのかね、こういうことが」

クインシー こんな俗っぽいことまで導かないでほしい。

クインシー だが、まあ…

 

 

クインシー【共感】18 <祈念>3Lv ≪不破の祝福≫  判定修正値:−3 代償:なし  ダイス:3つ  最終判定値:15

クインシー3d20

([dice])Quincy:29(3D20: 8 11 10)=29

クインシー成功、続いて増加【HP】 1d10

クインシー1d10

([dice])Quincy:10(1D10:10)=10

クインシー10点増加 

クインシー続いて≪病魔克服≫  【共感】18 <祈念>3Lv ≪病魔克服≫  判定修正値:−5 代償:R  ダイス:3つ  最終判定値:13

クインシー3d20

([dice])Quincy:52(3D20: 20 20 12)=52

 

クリス@舞台裏 Σ20がたくさん

フレデリック@舞台裏 (ιの_の)

フレデリック@舞台裏 なん

フレデリック@舞台裏 だと・・・?

 

 

クインシーえーと

クインシーふぁんぶるー?

 

クリス@舞台裏 まって、12あるよ!

フレデリック@舞台裏 うんww

GM-kuro@舞台裏: 12、12www

クインシー@舞台裏 ああ

クインシー@舞台裏 せいこうしてるのあったね

クインシー@舞台裏 20がいっぱいあったから

クインシー@舞台裏 そこしか見てなかったよ

フレデリック@舞台裏 れれれれれいせいになれ

フレデリック@舞台裏 そすうをかぞえるんだ

クインシー@舞台裏

クリス@舞台裏

 

( 編集者注釈:1は素数には入りません )

 

 

クインシーいや、成功してるのがあるようなので、増加分を振る

クインシー1d10

([dice])Quincy:9(1D10:9)=9

クインシー9点増加。計19点

クインシーそして回復を

クインシー 【共感】18 <祈念>3Lv ≪治癒光≫    判定修正値:−4 代償:H3  ダイス:3つ   最終判定値:14

クインシー3d20

([dice])Quincy:54(3D20: 18 20 16)=54

クインシーおもむろに失敗

 

 

クインシー@舞台裏 どうしよう

クインシー@舞台裏 どうしよう

GM-kuro@舞台裏: ちょwwwwwwwwwwwwwwwwww

GM-kuro@舞台裏: ここで失敗www

フレデリック@舞台裏 ちょwww

クインシー@舞台裏 いまね

クインシー@舞台裏 35−10−3−3−3で 【HP】16点になった

クリス@舞台裏 |っ・・)っ なんという…

クインシー@舞台裏 これに19足す。35点

クインシー@舞台裏 見た目は変わらない

フレデリック@舞台裏 (ιの_の)

GM-kuro@舞台裏: 見た目はかわらないのかwww

 

クインシー@舞台裏 回復、もう一回だけ試みたほうが良いだろうか

クインシー@舞台裏 ここで失敗するとはなあ(

GM-kuro@舞台裏: まあいけるんでね

クインシー@舞台裏 じゃ、後一回だけやってみるのだ

GM-kuro@舞台裏: これはこれで

GM-kuro@舞台裏: 疲労しているんだが

GM-kuro@舞台裏: アーの補助により

GM-kuro@舞台裏: ソレが表に出ない

GM-kuro@舞台裏: 病死フラグとかにも

GM-kuro@舞台裏: 利用できるじゃん

GM-kuro@舞台裏: (酷い事を勧めるな

クインシー@舞台裏 そうですね。

クインシー@舞台裏 (乗るな

 

 

 

クインシーもう一度判定を試みる

クインシー3d20

([dice])Quincy:53(3D20: 17 19 17)=53

クインシーもうあきらめる

クインシーあきらめる

 

 

GM-kuro@舞台裏: おいwwwwwwwww

フレデリック@舞台裏 おわた・・・

フレデリック@舞台裏 おわた・・・

クインシー@舞台裏  (ι…x…)33点です

フレデリック@舞台裏 どうみてもフラグ

クリス@舞台裏 |っ・・)っ あぁ…

クリス@舞台裏 |っ・・)っ これが、1d10で10でた反動か…

クインシー@舞台裏  (ι…x…)ぽいね。

フレデリック@舞台裏 2回も出たからな・・・

 

 

クインシー たまには、こういうことがあってもいいか。

クインシー 父の部屋の前で、そんなことをふと、思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かくて

雪の中――

静かに、時は進んでいた

 

 

そう

決戦に向けて…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                                    Scene end

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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