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Deployment Stage

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  ■#

  ┣キャスト:バテン

  ┗場所:ブリスランド

   

   

 

 

      ブリスランド――

      訪れて間も無いと言うのに

      君は、この国の凄さを肌で実感していた

      ハイデルランドとは、比べ物にならぬ成熟した国力

      そして、それを支える人々の活力が街を少し歩くだけで感じられるのだ

      宿に荷物を置いてから、早々に街に繰り出した君は

      ただただ、この国の凄さというものを見せ付けられていた

   

 

 

 バテン 屋台で買った果実を囓りながら練り歩く。

 バテン 行き交う人々には笑顔が満ち、

 バテン 市場に行けば活気に満ちた掛け声。

 バテン 子供たちが石畳の通りを駆け抜ければ、

 バテン 大人たちの明るい笑い声が響く。

 バテン 良い国だ。

 バテン 成る程、混迷を極めたハイデルランドとはえらい違いだ。

 バテン 気分よく周囲を見渡す。

 バテン 「さて、俺はこの国でどこまで行けるか。――楽しみだな」

 バテン にやり、と笑って林檎を囓った。

   

 GM-kuro 「おや? バテン殿もこちらであったか。はは、奇遇であるな」

 GM-kuro そんな君に

 GM-kuro 野太く、巌のような雰囲気のある男の声がかかる

 GM-kuro 騎士バルザック――

 GM-kuro 君の友、フーゴの唯一といっていい家臣だ

 GM-kuro 君に対しては主君の友という事で距離を置いて接しているが

 GM-kuro それゆえ、こうして二人だけで顔をつき合わすというのは珍しい状況だった

   

 バテン 「おう、バルザック卿。そちらも物見ですかな?」

 バテン 口調こそ改まるものの、その態度はあまり丁寧なものではない。

 バテン ただ、親しみだけは多分に含まれていた。

 GM-kuro 「はは、たまには羽を伸ばせとのお達しでしてな。主君に荷物番などさせるのは心が痛むのですが……私も男でありますから、

新天地には心が躍ってしまいましてな……」

 バテン 大きく口を開けて笑う。

 バテン 「そりゃ仕方ない。男ですから」

 バテン 一頻り笑いあってから、

 バテン 「いや、全く。この国は面白くい。ハイデルランドの混乱の中に生きるのも悪くはないが、この国はまた別の力に満ちあふれている」

 バテン 内側から、火種を掘り起こされるような……

 バテン そんな、――そうバイタリティというやつだ。

 

 GM-kuro 「全くですな。見習いたい者です。いや、私が見習った所で国が変わる訳ではありませぬが……」

 GM-kuro 続きは言わなかったが

 GM-kuro フーゴが、この国から多くの物を得れば

 GM-kuro ハイデルランドはきっと変わる

 GM-kuro そう信じていることが伺えた

 GM-kuro バルザックは、君の知る騎士達の中でもとびっきり、本物の中の本物と言っていい忠義の男だ

 GM-kuro それには、フーゴの少し特殊な身の上も絡んでくる

 GM-kuro フーゴは、ヴァルター族長の末子であるが

 GM-kuro その優秀さ、王としての器は

 GM-kuro 彼の父や、兄達を遥かに凌ぐ物となっている

 GM-kuro しかし…

 GM-kuro いかんせん妾腹

 GM-kuro 軽んじられると同時に

 GM-kuro その優秀さを、兄達、そして父にすら妬まれる

 GM-kuro そんなフーゴを父の如く、兄の如く支え

 GM-kuro ここまで育ててきたのが

 GM-kuro フーゴが生まれた時、守り役を命じられた騎士――

 GM-kuro そう、バルザックである

 GM-kuro 彼の忠義がいかほどのものかは、フーゴの姿が物語っているといえよう

 

 

GM-kuro@舞台裏: こんな

 GM-kuro@舞台裏: とこかな!

 GM-kuro@舞台裏: 超騎士バルザック

 クインシー@舞台裏 素晴しくAdamasですね

 

 

 バテン 「しっかし卿も変わり者だ。いくら主君とはいえ、ブリスランドくんだりまで来て、それで出てくる感想がまずそれなんですから」

 バテン 声には揶揄の響きはない。

 バテン 楽しげに肩を揺らす。

 GM-kuro 「はは、やがて来る王に仕えるのは騎士の喜びと言うもの。バテン殿、何時か貴方に仕える騎士も、私と同じ事を言うでしょう」

 GM-kuro そんなバテンに対して、こちらも揶揄の響きはない真摯な言葉を返す。

 GM-kuro バルザックは、君の事も買っているのだ。

 GM-kuro 君に、共にフーゴに仕えぬかと申し出ようと思った事は一度や二度ではない。

 GM-kuro しかし、結局それを言う事が無いのは――君に、誰かに仕える騎士ではなく、王の器を感じているからである。

 バテン 「そりゃ嬉しい! 今から楽しみだな、俺の部下って響きは」

 バテン その賞賛や評価を――

 バテン 照れも謙遜もせずに素直に喜ぶあたりは、確かにこの男の器を示しているのかもしれなかった。

 バテン 今はまだ無名のこの男、しかしこの覇気、どこまで駆け上がるものか。

 

 GM-kuro 「しかし……残念ですな。もしかすると、私とフーゴ様はこちらにあまり長居は出来ぬやもしれませぬ」

 GM-kuro 声を潜めて、バルザックは言う

 GM-kuro そんな話は初耳である

 バテン 「本国か?」

 バテン 表情は変えないまま、声量だけを落として問う。

 GM-kuro 「は……いずれフーゴ様からも貴方に話はあるでしょうが。聊か、荒れるやもしれませぬ。そうなれば、我らは国を捨て置けませぬ」

 バテン 「そうか……」

 バテン 静かに頷く。

 GM-kuro 応じるように、頷き。

 GM-kuro 「バテン殿。貴方に共に戻れとは、私も、そしてフーゴ様も口にせぬでしょう。」

 GM-kuro 「しかし……どうしても、どうしても貴方のお力を借りねばならぬ時は、頼りを出すやもしれませぬ。その時は……」

 バテン 「俺は俺の行きたいところに行くさ。俺のやりたいようにな」

 バテン 即座に告げてしかし、にやりと笑う。

 バテン 「だが、友を助ける分にはまったく吝かじゃないですな」

 バテン 冗談めかして、けれどはっきりと聞き間違えもなく。

 バテン 己が心のままに告げる。

 GM-kuro 「………申し訳ない。このような問いかけ、貴方に対しては愚問でしたな。新天地の爽やかな風を、無粋な言葉で濁した事、お詫びしましょう」

 GM-kuro そう言って、頭を下げ

 GM-kuro 上げた顔には、ありありと感謝が浮かんでいる

 GM-kuro それは、騎士と言うよりは、息子の友を見るような暖かい目線であった

 GM-kuro 巌からも、時にはこういう温もりが漏れることがあるのである

 バテン 「なに、気になさいますな。言っていただけること自体が俺への土産です」

 バテン だからこそ、安心させるように、

 バテン 「世の中、そうそう悪い方へは転がらないでしょう。――大丈夫ですよ」

 

 

 

       ただ。

 

       互いに知ってもいる。

       ハイデルランド。

       彼の地に完全な平穏が訪れたことなどない。

       そして人の望むように世界が動き出したかどうか……

       それは、後世の人間にしか知る由のないことだった。

   

 

 

 

 

 

   

                                                          Scene end

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

  ■#

  ┣キャスト:クインシー

  ┗場所:教会

   

 

 

 

   

「近い将来、そうですな。少なくとも3年後には、ブリスランドは戦の炎で包まれるでしょう」

 

 

 

 

 GM-kuro 男の言葉は

 GM-kuro そんな、荒唐無稽な出だしから始まった

 GM-kuro それこそ笑い話だ

 GM-kuro なのに

 GM-kuro 何故君は、笑い飛ばせないのだろう?

 

 クインシー  平和な状態が、繁栄を謳歌する時代が永遠に続くなどそれこそ笑い話。

 クインシー  繁栄の裏で、平和の裏で何が起こっているか?

 クインシー  それを知識として、経験として知っているからこそ彼は、

 クインシー 「……」

 クインシー  無言で先を促した。

 

 GM-kuro 「災いは、海の彼方。ハイデルランドより来る――……海は血で染まり、大地は骸で埋め尽くされ、ブリスランドの城は炎に包まれます」

 GM-kuro 「それは誰にも止められませぬ。私にも、そして貴方にも……起こるべくして起こる事なのです」

 GM-kuro まるで、すでに見てきた景色を語るかのように男の口は動く

 GM-kuro 「しかし、その続きは私にも、そして貴方にも変えられるのです」

 GM-kuro そう言って、彼は指を立てる

 GM-kuro 「神父殿、貴方も人に道を説く者ならお分かりでしょう。苦難の後には、必ずや救いがある。

人には、敢て長き苦難を受け入れねばならぬ時があることを」

 GM-kuro そう言って、君の言葉を待つように口を閉ざす。

 クインシー 「長き苦難の果てに救いがある。未来に救済があり、それは聖母の示された道の通り・・・ではありますね」

 GM-kuro 「そう、その通り。そして、ココで言う苦難とは海の向こうより来る災いのこと」

 

 

 

クリス@舞台裏 |っ・・)っ PCラスボス説

 クリス@舞台裏 |っ・・)

 バテン@舞台裏 (ιの_の)

 クリス@舞台裏 |っ・・)っ 意外と、ありえるのが怖いところである、具体的には堕落

 クインシー@舞台裏 ひゃひゃ(笑

 バテン@舞台裏 うむw

 

 

 GM-kuro 指をもう一本増やし、二本の指を立てて見せる

 GM-kuro 「これはブリスランドだけの話ではありませぬ。やがて来る戦は単なる予兆」

 GM-kuro 「この世界に住まう全ては、2つの道の選択を迫られるのです」

 GM-kuro 100年の苦難に耐え、やがて来る救いの時を1000年縮めるか」

 GM-kuro 100年の苦難を跳ね除け、緩やかに痛みを感じながら、遠き救いの時を目指すか」

 GM-kuro 選択されるべき道を口にしながら

 GM-kuro 指を一つ一つ倒す

 

 

クインシー@舞台裏 うっわ微妙(笑

 GM-kuro@舞台裏: (ι ´▽`) ぐへへへへ

 GM-kuro@舞台裏: どちらも地獄!

 GM-kuro@舞台裏: しかし、片方は地獄が早く終わるかもしれない

 GM-kuro@舞台裏: だが、100年の間は

 GM-kuro@舞台裏: 完全な暗黒時代

 バテン@舞台裏 修羅道か遠き理想郷か

 

 GM-kuro 「神父殿、貴方ならばどうされます?」

 クインシー 「どちらも選びがたいですね」

 GM-kuro その言葉に、男は頷く

 クインシー  さらっと答えを保留する。

 GM-kuro 「では、貴方の答えはその時が訪れるまで楽しみにしておきましょう」

 クインシー 「どちらかだけを選ぶ、とか、用意された答えから選ぶ、というのが好きではないので」

 

 GM-kuro そう言って話を切り上げようとしたが、クインシーの続く言葉にほう、と少し感心したように目を見張る

 GM-kuro 「答えは自らの手で用意する。そう言う事ですか。――なるほど、それもまた一つの答え」

 GM-kuro 「ですが、あるものから選ぶより。無い物を作る方が――大変やもしれませぬぞ」

 

 クインシー 「明日は今日よりも良いものになるのです。そのために常に心がける必要はありますが」

 クインシー  ただ座して幸せを待ち望むのは愚の骨頂。ただ与えられるだけの幸福に何の意味があろうか。

 

 GM-kuro 「素晴らしいお心がけです。神父殿」

 GM-kuro そう言うと、青年はぱちぱちと手を叩き

 GM-kuro 「そのお言葉に免じて、もう一つ言い残しておきましょう」

 

 GM-kuro 一拍置き

 

 GM-kuro 「海の彼方より来るのは、災いだけではありませぬ。血、骸、火、戦、それらを吹き散らすやもしれぬ風もまた、海の彼方より来る」

 GM-kuro 「貴方の答を見つける気ならば、風を探しなさい。迷い子となったブリスランドの民を導く、風の王を」

 GM-kuro そう言って、青年は口を閉ざした

 

 

 

 クインシー  その言葉に頷き一つ返し

 

 

 

  「それもまた一興」

 

 

 

   そう言葉を紡いだ。

     

   

 

 

 

 

 

  Scene end

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

  ■#

  ┣キャスト:クリス

  ┗場所:自宅

   

 

 

 

 

   

       流れるままに過ぎ行く平穏

       同じ時が何度も流れているかのような穏やかさだ

       しかし――

       君は感じていた

       平穏な時間は、砂時計の砂が落ちるように

       さらさらと、さらさらと

       静かに、終わりに向けて流れ始めている事を

   

 

 クリス 「―――――…」

 クリス 暗い夜空に、心細げに瞬く星々を、仰ぎ見る

 クリス 星辰は、確実に、良くない方向へと、進んでいる

 クリス 近いうちに、ブリスランドに、風が吹くだろう

 クリス 血の臭いの混じった、不吉な風だ

 クリス 「――――…」

 クリス ぱたり、と窓を閉じる

 クリス 昔の自分ならば、その事に憤り、あるいは怒り、どうにかしよう、と何か行動を始めただろう

 クリス けれど、今の自分には、ただ、窓の外に見える、はるか遠くの景色のよおにしか感じられない

 クリス そう

 クリス 妹の死んだ、あの日から…

   

 

GM-kuro@舞台裏: 妹が颯爽と死んでるな

 クリス@舞台裏 |っ・・)っ ここらでいったん投げる

 バテン@舞台裏 (ιの_の)

 クリス@舞台裏 |っ・・)っ 帰りがけにおもいついたばかりのキャラなのに…

 クインシー@舞台裏  (ι…x)さらば妹

 

 

 

 GM-kuro 幾度も見た夢

 GM-kuro アレは、君に何をせよと言うのだろう?

 GM-kuro いや、問いかけずとも

 GM-kuro 君にはわかっている

 GM-kuro あの剣は

 GM-kuro 君に、王を導く星の光になれと訴えているのだ

 GM-kuro 光なくば

 GM-kuro 風は進む道を見失う

 GM-kuro 光があるからこそ、何処に向っているのかを理解出来るのだ

 

 GM-kuro そして――

 

 GM-kuro 夢の続きで見た景色

 GM-kuro あの、森の匂い

 GM-kuro 風の感触

 GM-kuro 木漏れ日の暖かさ

 GM-kuro 間違いなかった

 GM-kuro アレは

 GM-kuro 君の住む、この森の景色だ

   

 

 

 クリス 「――――…」

 クリス 深い、ため息をひとつ

 クリス ここは、争いから逃げてきた地

 クリス なのに…ここは、始まりなのだ。新しい争いの

 クリス どこまでも、その運命は、追いかけてくるというのか

 クリス そして、再び自分から…

 クリス 大切なヒトを…

 

   

                   ざぁ――…

   

 

 GM-kuro 木々のざわめきが、周囲に木霊する

 GM-kuro 風は、止まらない

 GM-kuro 一人佇む君の背に、吹き付ける

   

 

 

 クリス 「―――…」

 クリス 首をふるふる、とふり、手を掲げる

 クリス どうも、一人で暗いところにいると、暗い気分にしかなれない

 クリス 3d20

 ([dice]) Cris: 44(3D20: 15 10 19) = 44

 クリス 暗い気分を払うように、周囲が、淡い、幻想的な光に包まれる

 クリス セプテントリオンにいた頃は、太陽のように強い光だったそれは

 クリス 今は、夜空に瞬く星のように頼りない

 クリス だが、それでも、周囲を照らし、暗い気分をいささか和らげるには、十分な量だった

   

 クリス 瞑想するように、目を閉じ、ある1つの名を思い出す

   

 

 

レクスカリバー

   

 

 

 クリス この島の…おそらく、あのあたりにいるであろう、審判の剣

 クリス あの剣もまた、この夜空を見上げているのだろうか

 クリス そして、いかな思いで、審判の時を、待っているのだろうか…

   

 

 

            ざぁ……

   

 

 

 GM-kuro その時だ

 GM-kuro 君の周囲をたゆたう光が

 GM-kuro 刹那、蠢き

 GM-kuro まるで、何かに導かれるように

 GM-kuro 森の奥へと注がれる

 GM-kuro 光の道

 GM-kuro その彼方に見えたのは

 GM-kuro 見覚えのある、剣の輝きと――

   

   

 

 

            その傍らに落ちる、大いなる影

   

   

 

 

 GM-kuro そう

 GM-kuro 君は見てしまった

 GM-kuro “審判の剣”レクスカリバーと、見目麗しい指輪の青年

   

 

 

 

 

   

使徒レクスと、魔神オクルス

   

 

 

   

 

 

それは、遥かなる神話の時代に剣を交えた

 

公正の象徴と、独善の象徴の邂逅だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

                                                           Scene end

   

 

 

 

 

 

 

 

 

クインシー@舞台裏 こらこら聖母の追っかけ

 クインシー@舞台裏 アンタなにしてんの。

 

(編集者突っ込み:何度も書くが、酷い扱いである)

 

クリス@舞台裏 |っ・・)っそ なにやってんすかオルクスさん

GM-kuro@舞台裏: オクルスは

 GM-kuro@舞台裏: 神話の戦争で

 GM-kuro@舞台裏: レクスに

 GM-kuro@舞台裏: 倒されたという

 GM-kuro@舞台裏: 過去があるのだ

 GM-kuro@舞台裏: マジで

 バテン@舞台裏 ほほう

 クインシー@舞台裏 あったね。

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ■#GMシーン

  ┗場所:深き森の奥

   

   

 

 

 

 

 

 

 

 

      「これは驚きましたね。まるで、貴方が目の前にいるようだ」

       見目麗しい青年は、剣にそう語りかける。

      「“審判の剣”――この世界で、最も強く貴方の力を宿した剣。」

 

 

       彼は、思い起こしていた

       遥か彼方

       気の遠くなるような古の戦争

       公正の光の前に屈した、独善の闇

       彼らは敵同士でありながら

       ある種通ずる所のある

       鏡の如き存在

       オクルスは、己を倒した光を色濃く宿す剣の前で

       まるで、古き友にでも会ったかのような面持ちだった

   

 

 

ざぁ…

   

 

 

       風が流れ

       まるで、何かに導かれるように

       光が、剣を照らす

   

      「光の導き手は見出したようですね。では、約束の戦………今この時より、始まったと言う事ですか……」

   

       オクルスの言葉に

       応じるかのように

       剣が、微かに煌きを返す

 

       そう

 

       違うのだ

 

       後世…

       これより起こる戦は、人の世ではあくまで人と人の戦として語られよう

       だが、真実は違う

       オクルスとレクスは……

       鏡であるがゆえに

       合間みえ、幾度も剣を交える最中

       共に見たのだ、その光景を

 

   

       独善を飲み込み、非情なる覇王と化した闇の王

       審判を携え、公生なる賢王となる光の王

 

   

       互いの代理人たる、二人の人間が

       遠き未来

       神代の戦の続きを、人の世で行うであろう事を

 

       これは

 

       これより起きる戦は

 

       人と人の戦争と言う形を取った

       神と神の戦なのだということを

   

 

 

      「だが……“審判の剣”よ。貴方は、レクスのようでいてレクスではない。」

      「貴方も探すというのか、あの神父殿のように。我々の知らぬ答えを………」

   

 

 

       そう言うと、オクルスは踵を返す。

       森に差していた巨大な影が、急速にその色の濃さを落としてゆく。

       残されたのは、一振りの剣。

       それは、闇が去ると同時に――

 

   

 

 

                   逆位置 ∵封印∵

   

 

 

 

       光を発した

       神の見た運命を

       覆す為の輝きを

   

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

   

 

 

 

 

   

 GM-kuro 効果:バテン、クインシー、クリスをレクスカリバーの用意した精神世界に強制転送

 GM-kuro 代償:これにより、本来ずっと王が振るい続け、賢王になるのを導く為の力が大きく減じる

 GM-kuro  データ的には、使用したアクトの最後に必ず破壊されるようになる。つまり、キャンペーン中一アクトしかレクスカリバーは使えない

   

   

 

 

   

   

   

                                                        Scene end

   

 

   

   

   

 

   

   

  ■#

  ┣キャスト:ALL

  ┗場所:???

   

   

 

 

舞台裏駄目会話その2

クインシー@舞台裏  (ι…x)俺はいつあの似非神父口調をやめられるんだろう

クリス@舞台裏 |っ・・)っ そして気付く、クリスだけ酷いヘタレっぷり

 GM-kuro@舞台裏: へたれよ導くのだ

  バテン@舞台裏 (ιの_の)+ 導いて!

クインシー@舞台裏  (ι…x)おれだって自分に災難降りかかるって思ってなかったらあんな啖呵切らないよ!

クリス@舞台裏 |っ・・)っ しかし、好青年なフーゴさんが

 クリス@舞台裏 |っ・・)っ どんな感じで闇の王になってしまうのか…

クリス@舞台裏 |っ・・)っ いや、バテンのヒトが実は闇の王?

 

(編集者突っ込み:冗談でもなんでもなく普通にありえる話なのがこのシステムの面白いところである)

 

 バテン@舞台裏 (ιの_の)

 バテン@舞台裏 (ιの_の)y−~ どうなるだろうね?(

 クリス@舞台裏 |っ・・)y-~ 期待してます(何

 クインシー@舞台裏  (ι…x…)y-~ きたいします

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

       それは、

       夢と言うには、感覚が鮮明すぎて

       現実と言うには、突拍子もなさ過ぎる

 

 

       足元には、彼方から伸びる赤い絨毯

       絨毯の隅から、僅かに石の床が見えるが

       その少し先は、完全な闇になっていて見通せない

       絨毯を導代わりに進めとでも言うのだろうか

       こんな、訳の分からない場所を――

 

 

       それも、初めて顔を合わす連中と共に

   

 

 

 

 

 バテン さて、山師なんぞをしていれば、摩訶不思議な体験など山ほどある。

 バテン だが流石にこれは規格外だ。

 バテン 何せ夢と呼ぶには見知らぬ顔。

 バテン 幻と呼ぶにはリアリティ。

 バテン さりとて現実と呼ぶには些か……というやつである。

 バテン だが、とある不死者に曰く、死ぬほどの動揺も笑って見逃すのが覇道というもの。

 バテン 「おいおい……」

 バテン ひとつ息を吐いて、目の前の顔ふたつに手を振る。

 バテン 「こいつは夢か、幻か。それとも俺は、何かたちの悪い手品に引っかかったのか」

 バテン にっと笑って問うてみる。

 バテン 「どうだ、そこのところを一つ、俺に話しちゃくれないか、お二人さん」

 

 クインシー 「さて、幻というにはいささか現実味がありすぎますが、さりとて現実というには少々幻想じみていますね」

 クインシー  困ったように笑い、大仰に手を広げて応える。

 

 

 

クインシー@舞台裏  (ι…x)幻術使いがナニカいっている

 クインシー@舞台裏  (ι…x)イギリス見本なら、

 クインシー@舞台裏  (ι…x)幽霊に戸籍があったり

 クインシー@舞台裏  (ι…x)国民の少なく無い人数がお化けを信じているですね

 バテン@舞台裏 戦争の時には

 バテン@舞台裏 国民総出で儀式を

 バテン@舞台裏 やってるよねこの世界なら(ぁ

 クインシー@舞台裏 イアイアハスタァー

 クリス@舞台裏 |っ・・)っそ その儀式はらめぇぇぇぇ

 クインシー@舞台裏  (ι…x…)y-~ ウケケケケ

 

 

 バテン 「神父どのにもお分かりでない、と。それともブリスランドじゃ日常茶飯事なのかい?」

 

 クリス 「…ブリスランドをなんだと思っているのですか」

 クリス 少し、いや、かなり不機嫌な声で、ようやく三人目が口を開く

 クリス 無理やり巻き込まれた感の否めないクリスは、実に不機嫌なのであった

 クリス 「ここは恐らく…」

 クリス あの剣が…と、言いかけて、ふと疑問を感じて黙る

 クリス 言った所で、目の前の二人が信じるかどうか

 バテン そんな内心とは裏腹に。

 バテン 涼しげでふてぶてしく、図々しい笑みを浮かべて言葉を待つ若者。

 バテン 威風堂々と言えば聞こえはいいが。

 バテン 傲岸不遜と言ってしまえばそうにも見える。

 バテン 「恐らく?」

 クインシー  そんな二人を人畜無害そうな笑い顔で眺める神父。

 クリス 「…あの、剣が呼んだのでしょうね」

 クリス 絨毯の向こう、闇の奥へと視線を向け、言葉を続ける

 

 バテン 「剣?」

 

 クインシー 「剣は喋らないと思いますが」

 

 クリス 「…」

 

 クリス 言ってから、やっぱり言わなければよかった、と後悔する。

 クリス 自分も、あの夢がなければ信じていないだろう。

 クリス なのに、なぜ口が滑ったのか。

 クリス (…なぜ、こいつなら言ってもいいかな、などと一瞬でも思ったのだろう?)

 クリス 「…言うより、見たほうが早いでしょう」

 クリス とりあえず、説明は面倒なので横において

 クリス 3d20

 ([dice]) Cris: 41(3D20: 19 2 20) = 41

 クリス す、と杖をかざす

 クリス ほぅ、と淡い光が、絨毯の先を照らす

   

 GM-kuro すると

 GM-kuro 光の彼方に、確かに

 GM-kuro 絨毯の終着点

 GM-kuro 無人の玉座に突き刺さった

 GM-kuro 一振りの剣が見える

 GM-kuro だが、そこに至るまでの通路は所々

 GM-kuro 色濃い影が落ちたように、闇のまま

 GM-kuro 中に何があるかは、踏み込んで確かめよ

 GM-kuro そう訴えているかのようだ

   

 バテン 「アレか?」

 クリス バテンの問いに、首肯で返す。

 クリス うっかり口を開くと、また余計な事を言いそうだからだ。

 クインシー 「闇の中には何があるのでしょうね」

 クインシー  剣を見、通路を眺めのんびりと呟く。

 バテン 「闇の中には今は空白のみさ。要するに照らすか踏み込まなきゃ知ることもできねえってこと」

 クリス バテンの意見に、首肯で同意する。

 クリス 似たような事を考えていたので、代わりに言ってくれて実に助かった。

 

 クインシー 「では行きますか? えぇと……」

 クインシー  よく考えてみれば名前を知らなかった。

 クリス 「…クリス、と呼んでください。」

 クインシー 「クインシーと申します」

 クインシー  名乗って一礼。

 バテン  最後に男が一歩前に出、

 バテン 「バテン・トライバル。見ての通りの――山師くずれさ」

 バテン  平然と、そして傲然と。

 バテン  礼儀正しく名乗った二人とはあまりにもかけ離れた、しかし鮮烈な声。

 バテン 「さて、それじゃあひとつ、闇の中とやらを確かめに行こうか? 進むにせよ引くにせよ、あの中は潜らにゃならん」

   

 

 

 

 

 

 

       踏み出した、闇の先には

 

       戦の臭いが立ち込めていた

   

 

 

 

 

 

 

 

   

                                                                                   Scene end

   

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ■#

  ┣キャスト:ALL

  ┗場所:やがて来る戦場

   

 

 

 

 

 

 

 

   

       闇の中に

       幾つもの奇怪なオブジェが立ち並んでいた

       それは、精巧に作られた彫像である

 

       問題は――

 

       それらが全て

 

       老若男女、貧富地位、あらゆる人間達の無惨なる死を表現しており

       血と死と火と苦悶、戦の後に残る悲しみの景色を感じさせる――そんな、悪趣味なものであったことだろう

   

 

 

 

 

 

 クインシー 「……これは」

 クインシー  僅かに顔をしかめ、彫像の群れを見渡す。

 クインシー  悪趣味、と一言で表現するならそうなるだろう。

 クインシー  だが、感じたのはそんな表面だけの感想ではない。

 クインシー  もっと根の深い、“予兆”のようなもの。

 

 バテン  その傍ら、叩きこそしないものの、彫像に指先で触れ、

 バテン 「また随分と並んでるな」

 バテン  飄然とした表情。

 

 クリス 対照的に、クリスは嫌悪感いっぱいの表情になり、顔を顰めている。

 クリス 共感の高いものなら、その中に、疲れと、悲しみを見出せるかもしれない。

 クリス バテンの言葉に、「そうですね」とだけ返して、さっさと通り過ぎようと、足早に歩を進めている。

 

 バテン  他方、バテンの顔は悼みも悲しみもない。憤りまでは内心を覗けぬが、少なくともその表情は、

 バテン 「死屍累々の修羅道ってところか」

 バテン  ――死に慣れ親しむ者のそれだった。

 

 クインシー 「──さて」

 

 クインシー  足を止め。

 クインシー 「これが我々の前にいずれ現れる未来だと言って」

 クインシー  大げさに、芝居がかったように手を広げ。

 クインシー 「あなた方は信じますか?」

 クインシー  至極真面目な声で、問いかけた。

 

 クリス 「…」

 クリス その言葉に、歩を止め

 クリス 「…もし、そうだとして。どうするおつもりですか?」

 クリス 振り返ることなく、問い返す

 クインシー 「さて、どういたしましょうか」

 

 バテン 「そんなもんどうだっていいだろうが」

 

 バテン  そう告げて前に出たのはバテンだった。

 バテン 「何れにしたところで、俺の進む先は死山血河の修羅道」

 バテン  獰猛でもない、しかし悲壮さも残忍さもない。

 バテン  ただ、強い笑み。

 バテン 「――何せ、俺は天下を取る男だからな」

 バテン  故に。

 バテン  幾千の屍を前にしようとも。

 バテン  ただ、前に進むのみ。

 クリス 「…」

 クリス その言葉に、少し興味を抱いたのか、クリスはバテンへと振り返る。

 クリス 「…それでは」

 クリス 「たとえ、大切なものを、その道のりで失っても?」

 バテン 「大切なものなんざ全て失くした。得るたびにこの手をすり抜けた」

 バテン  変わらぬ表情で空を握る。

 

 バテン 「“だからこそ止まるわけにはいかない”のさ」

 

 クリス 「…」

 

 クインシー  笑みをおさめることの無いまま、広げていた手を下ろす。

 バテン 「俺の所業で何かを奪ったならば、俺がそれを否定すれば、奪った全てさえ無為に帰す。そうは思わないか?」

 クリス その答えに、クリスは驚き、少し身を震わせたように、バテンには見えた。

 クインシー  目を閉じて、軽く肩をすくめる。

 クリス 止まることしか、選択肢として思いつかなかった自分。そして、まったく別の選択肢を選んだ目の前の相手。

 クリス 果たして、正しいのはどちらなのだろうか?

 

 クインシー 「この光景は必ず訪れる未来」

 クインシー  目を開いて、止めていた歩みを再開する。

 クインシー 「その先の選択肢は二つだとか」

 クインシー  どことなくつまらなさそうに言葉を続ける。

 

 クリス 「…不満そうですね」

 バテン 「随分少ないな」

 バテン  それぞれコメント。

 

 クインシー 「ただ未来を与えられるのは趣味ではないので」

 クインシー  頭をかきながら、そう応える。

 バテン 「その考えには全く同感だ」

 バテン  馴れ馴れしく、神父の肩をぽんと叩く。

 クインシー 「同志がいて嬉しいですね」

 クインシー  はっはと笑う。

 クリス 「…」つくづく、前向きな二人だ、と思う。いや、自分が後ろ向きなだけなのだろうか?

 

 クインシー 「まあ、進みましょう。立ち止まったままでは道はひらけませんからね」

 クインシー <祈念>≪不破の祝福≫  【共感】16  判定値−3  目標値13  バテンを対象に指定

 クインシー 3d20

 ([dice]) Quincy: 33(3D20: 8 5 20) = 33

 クインシー 成功。続いて増加HPを決定  110

 クインシー 1d10

 ([dice]) Quincy: 5(1D10: 5) = 5

 クインシー 【HP】最大値と現在値 5点増加

 

クインシー@舞台裏 颯爽と成功

 バテン@舞台裏 もらいました!

 バテン@舞台裏 これで39か

 バテン@舞台裏 でかいな

 バテン@舞台裏 あ、これって最大値が上がるんよね? 回復じゃなしに

 GM-kuro@舞台裏: うむ

 クインシー@舞台裏 そうね

 

 クインシー  ぽんぽんとバテンの背を叩いて先を促す。

 バテン  それを受けて一歩進み、二人を振り返って手を挙げる。

 クリス 「…ぁ、ちょ、ま、待ってください!?」

 クリス うっかり、考え事をしていたらずいぶん間を開けられていたらしい…慌てて追いかける

 バテン  その様子にふっと笑って、

 バテン 「――慌てなくていい。未来はいつだって俺たちの先にあるさ」

 クインシー  そんなクリスを微笑ましげに見つめ、

 クインシー <祈念>≪不破の祝福≫  【共感】16  判定値−3  目標値13  クリスを対象に指定

 クインシー 3d20

 ([dice]) Quincy: 27(3D20: 1 11 15) = 27

 

クインシー@舞台裏 颯爽とクリティカル

 クインシー@舞台裏 こんな所で出なくてよろしいッ

 バテン@舞台裏

 GM-kuro@舞台裏: www

  クリス@舞台裏 |っ・・)っ くりてぃかるしたら、効果2倍?

 クインシー@舞台裏 ダイス増えたりしませんよNE-

 GM-kuro@舞台裏: うむ

 バテン@舞台裏 デスヨネー

 クリス@舞台裏 |っ・・)っ 書いてなかったら、特にないねー

 クインシー@舞台裏 カナシイディスネー

 

 クインシー  成功。続いて増加HPを決定  110

 クインシー 1d10

 ([dice]) Quincy: 10(1D10: 10) = 10

 クインシー  未だ信じている神とやらに祝福を願う。

 

 

バテン@舞台裏 えらい

  バテン@舞台裏 出目いいなw

クインシー@舞台裏 なんかすごい増えたよ

 クリス@舞台裏 |っ・・)っそ

 クリス@舞台裏 |っ・・)っ なんかすごい愛されてる

 GM-kuro@舞台裏: なんという贔屓

 

 クリス 「…なんですか」

 クリス こちらを微笑みながらみつめるクインシーに、ばつが悪いのか不機嫌そうに問いかける

 クインシー 「いえいえ、神に祈りを捧げていただけですよ」

 クインシー 「明日が今日よりよくなるといいなあ、と」

 クインシー  彼が祈りを捧げるときの決まり文句である。

 クインシー 「では行きましょうか」

 クインシー  こつこつと足音を立てながら、先を行く背中を追いかけた。

   

   

 

 

 

 

  Scene end

   

 

 

 

 

 

クリス@舞台裏 |っ・・)φ クリスのバテンへの好感度が1あがった

 クリス@舞台裏 |っ・・)φ クリスのクインシーへのはじらいが1あがった

 クインシー@舞台裏 はじらい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

  ■#

  ┣キャスト:ALL

  ┗場所:忠義果つる場所

   

   

 

 

 

 

 

 

 

 

            2つ目の闇

            そこには、ぽつんと

            一組の甲冑が佇んでいた

            幾つも突き刺さった矢

            裂け目、へこみ、歪み

            数多の傷が刻まれた甲冑である

            兜の隙間から見える、中身は

   

 

 

                          がらんどう

   

 

 

            死して尚、亡霊の手によって立たされているような

            そんな趣のある、甲冑である

            何故だろうか

            バテンは、この鎧を見て

            一人の騎士の姿を、連想していた

   

 

 

 

 

 バテン 「………」

 バテン  流石に顔が厳しくなる。

 バテン  この体格。

 バテン  存在感。

 バテン  否応なしに想起されるのは、

 バテン 「――バルザック卿……だと……?」

 クリス 「…どうしました?」

 クリス 先ほど、あれほど凄惨な場面を見てもものともしなかった男が

 クリス たった一人の、騎士の甲冑に動揺しているのを不思議に思い、問いかける

 クインシー 「お知り合いの方、ですか」

 クインシー  問いとも断定とも取れる抑揚で言葉をつむぐ。

 

 バテン 「鎧に知り合いはいねえよ。――だが、まあ、似たようなもんか」

 バテン  注意深く検分しながら、

 バテン 「……騎士となれば、この最後は驚くことじゃないんだがな。流石に俺でなく、知り合いの未来を見せられるとは思わなかった」

 バテン  どうやら、これを見せている剣とやらは相当性悪らしい。

   

 バテン 〈事情通〉《紋章学》

 バテン 判定値:1239 220

 バテン 2d20

 ([dice]) Baten: 21(2D20: 19 2) = 21

 バテン 成功。

   

 GM-kuro その時だ

   

 

               カランっ

   

 

 GM-kuro まるで、何かに導かれるように

 GM-kuro 兜が、ぽろりと床に落ちる

 GM-kuro 必然、視線を動かした君達は

 GM-kuro 鎧の足元に

 GM-kuro これまた、幾つもの傷がつけられた

 GM-kuro 盾が置かれているのに気付いた

 GM-kuro 騎士の所属、家柄を示す紋章もまた

 GM-kuro 盾と共に、傷だらけになっている

 

 

 GM-kuro その紋は

 

 GM-kuro バテンの知識の中には、存在せぬ紋

 

 GM-kuro 天秤を象った意匠である

 GM-kuro 右の秤には、痩せ細った月が

 GM-kuro 左の秤には、穴だらけの太陽が

 GM-kuro それぞれ、ハイデルランドの空に浮かぶ光と闇の象徴とも言えるものだ

   

 

 バテン 「……国替え? まさかな……」

 バテン  検めながらうめく。

 クインシー 「まさか、ということが起こりうるのが世の中といいますが」

 クインシー  顎に手を当て、足元を眺めつつ。

 バテン 「それに随分、罰当たりな徴だ」

 バテン  指で二つの秤をなぞる。

 クリス 「…戦乱の中では、数多の家が興り、そして滅びていきます」

 クリス ここが剣に導かれた、未来を宣託する場所ならば、あるいはそういったものもあるのかもしれない。

 

 バテン 「或いは……」

 バテン  同時、頭は目まぐるしく動く。

 バテン  幾つかの可能性が脳裏を走り、最終的に浮かぶ結論は、

 バテン 「……まさかな」

 バテン  吐息。

 バテン  今、そこの神父も言ったばかりではないか。

 バテン  まさか、が起こりうるのがこの世。

 バテン  増してや混沌の地、ハイデルランド。

 バテン 「………」

 バテン  立ち上がり、気分を入れ替えるように深く息を吸い……そして吐く。

 バテン 「まあいいさ。――何が起こるにしたところで、俺が何を目指すかは変わらん」

 バテン  ただ、と兜だけを拾い上げ、甲冑の正位置に据え置く。

   

 

 GM-kuro すると、闇の中にも拘らず

 GM-kuro 兜が、鈍く微かに輝く

 GM-kuro 一瞬の反射光

 

   

 

 

 

我が生涯に、一片の悔い無し

   

 

 

 

 

 GM-kuro 光の中に

 GM-kuro 僅かに、騎士の言葉が混じった気がした

   

 

 

クリス@舞台裏 |っ・・)っ やばい、バルザックさんがラオウ様

 クインシー@舞台裏  (ι…x)ラオウ様ですね

GM-kuro@舞台裏: (ι ´▽`) ふへへへ

 

 

 バテン 「………」

 バテン  ふ、と頬に笑みを刻む。

 バテン  そうか。

 バテン  あんたはあんたの道を通すか。

 バテン  ならば――何を言うにもそれは無粋というもの。

 バテン  ばさり、と外套を翻し、勢いよく背を向ける。

 バテン 「さて、次に行くとしようや」

 クリス 「…えぇ」

 クリス とだけ、短く返す。

 クインシー 「そうしましょうか」

 クインシー  変わらぬ口調でそう返した。

 

 クリス この男は、何か、ここから得るものがあったようだ。

 クリス だが、自分はどうだろうか。ただ、悩むことが増えるばかり。

 クリス どうも、人といると、よけいに気がめいっていく…

 クリス 人知れず、ため息をひとつつき、二人を追いかけるのだった。

   

   

 

 

 

 

 

 

 

                                                        Scene end

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

  ■#

  ┣キャスト:ALL

  ┗場所:黒き鱗の塒

   

 

舞台裏駄目会話その3

バテン@舞台裏 いやな名前が

 バテン@舞台裏 出てきたぞ!w

バテン@舞台裏 確か

 バテン@舞台裏 歴史に竜が何匹かいたなw

 GM-kuro@舞台裏: ブレカナのドラゴンは

 GM-kuro@舞台裏: 圧倒的超存在だからな

 バテン@舞台裏 小説版ロードス島の

 バテン@舞台裏 シューティングスターが未だに忘れられない

 GM-kuro@舞台裏: 何せ単機で城吹っ飛ばして

 GM-kuro@舞台裏: 国家瓦解させるレベルの戦闘力ですからね

 GM-kuro@舞台裏: ロヴレンドみたいなのになると

 バテン@舞台裏 でもそのくらいが浪漫

 GM-kuro@舞台裏: まあ……うん、浪漫だから

GM-kuro@舞台裏: (ι ´▽`) オリジナル超竜用意しておいたYO

 バテン@舞台裏 げええええっw

 クインシー@舞台裏  (ι…x)いやすぎる

 

   

 

 

       三つ目の闇

       どうも、これが最後の闇のようだが

       前の2つのように

       取り立てて目に付くような物は何も無い

       ただ…

   

 

 

                  カサッ

   

 

 

 

       黒い、小さなトカゲが1匹

       気だるげに、君達を見上げている

       それだけの空間である

 

       だと言うのに……

 

       まるで

       周囲の闇が、君達を包み込み、押し潰すような重圧が感じられる

   

 

 

 

 

 バテン 「――これはこれは」

 バテン  苦笑しようにも……

 バテン 「何だ、これは」

 バテン  笑みが引き攣るのを止められない。

 バテン  全身を猛毒のように苛むプレッシャーが、

 バテン  さしもの剛胆さを突き抜けて神経を冒す。

 

 クインシー 「ただの蜥蜴、というには…少々……」

 クインシー  背筋を氷塊が滑り落ちるような、神経を火で炙られるような、

 クインシー  異様な圧力。

 

 クリス 胸を締め付けられるような、息苦しさ。

 クリス 知らず、呼吸が乱れる。

 クリス けれど、同時にそれは…この夜より濃い闇は。

 クリス 一人の人物を、クリスに想起させていた。

 クリス 自分と間逆、闇の元力を持つ者。

 クリス 故に

 クリス 「…   」

 クリス 誰にも聞こえぬ声で、その名をつぶやき、何かを探すように、一人前へと歩み

 クリス 3d20 元力:輝 元力操作

 ([dice]) Cris: 33(3D20: 17 3 13) = 33  元力:輝 元力操作

 クリス 何かを探すように、掲げた杖から、光がこぼれる

   

 

 

 

 

ざ わ …

   

 

 

 

 GM-kuro 揺らめく光が

 GM-kuro 小さなトカゲの影を

 GM-kuro 周囲に、大きく大きく引き伸ばす

 

 GM-kuro いや…

 

 

                  そのサイズが、正しいのだ

 

 

 GM-kuro 影は、歪み

 GM-kuro 形を変える

 GM-kuro 大いなる翼は

 GM-kuro その羽ばたき一つで数多の兵を薙ぎ倒すだろう

 GM-kuro 鋭い爪と牙は

 GM-kuro 名工の鍛えた剣を容易く折り、堅牢なる鎧を紙くずのように引き裂くだろう

 GM-kuro そして、その口より放たれる吐息は

 GM-kuro 壮麗な城砦を、砂で出来た山の如く撃ち滅ぼすだろう

 GM-kuro そこにいたのは

 GM-kuro トカゲなどではなかった

   

 

 

 

 

 

『小さく弱き光よ、賢明である。闇が正しき姿を見せぬ時、光で照らすは人にのみ許されし智恵』

   

 

 

 

 

 GM-kuro 地の底から響くような声が、淡い光に照らされた闇に轟く

 GM-kuro 君達の眼前で、影が盛り上がり、形を成したのだ

 GM-kuro そう…

 

 

 GM-kuro      宝石の如き美しい、黒き鱗を持つ強大なる竜へと

   

 

 

 クリス 「…」

 バテン 「――………ッ」

 クリス その姿を、驚きと、恐怖の入り混じった表情が見上げる

 クインシー 「竜…でしたか」

 クリス だが、心の奥底では、クリスは憤っていた…なぜ、こんなモノと妹を、間違えるなどという事があったのか…ッ!

 クリス 故、直ぐにクリスの表情は、不遜にも、竜をにらみつけるように、見上げていた

 バテン 「は……ッ」

 バテン  それは絶望の権化。

 バテン  破壊の象徴。

 バテン  抗うことなど敵わぬ、絶対の覇者。

 バテン 「ははッ」

 バテン  だが、笑う。

 バテン  一歩踏み出す。

 バテン  脂汗を浮かべながら、しかし……笑う。

 バテン 「――竜ときたか」

 

 

 GM-kuro :3者3様の反応を、あらゆる意味で圧倒的高みから睥睨しながら

 GM-kuro 『如何にも。我が名は“黒き宝玉の鱗”オニキスである。人よ、言葉を忘れたのでなければ名乗るがよい』

 GM-kuro 『我が夢に断り無く足を踏み入れし非礼の咎を負うは、あれに見える剣であろう。

ならば、このありえざる来訪者と言葉を交わすも悪くはないゆえな』

 GM-kuro  淀みなくそう告げて、君達を指差す。

 

 

 バテン  途端。

 バテン  少年のように笑みを顔中に広げて、死人も飛び起きんばかりの大音声でその名を叫んだ。

 バテン 「――バテン・トライバルッ! 覚えておけ、竜よ……何れお前にさえ価値あるものとなる名だ!」

 GM-kuro バテンの威勢のよい名乗りに、オニキスの口元が笑みの如く歪められた。

 GM-kuro 『豪胆よな。夢と聞いての開き直りではあるまい。お主の名乗り、例えここが現であろうとそう吼えたであろう響きがある』

 GM-kuro 紛れも無い賛辞を述べつつ、視線が僅かにそれる

 GM-kuro そう、クインシーにだ

 

 クインシー  視線を受け、一礼しつつ名乗る。

 クインシー 「クインシー・ヘイルと申します」

 クインシー  常と変わらぬ口調、態度。

 クインシー 「しがない神父にございますよ」

 GM-kuro そんなクインシーの言葉をどう捉えたのか、僅かに鼻をひくつかせ。

 GM-kuro 『お主、臭うな』

 クインシー 「さて、風呂にはきちんとはいっておりますが」

 GM-kuro こつ、こつ、と爪がクインシーの足元の影を叩く

 クインシー  影を見下ろす。

 

 

GM-kuro@舞台裏: いきなりの臭い宣言(続きあるから安心しろ

 GM-kuro@舞台裏: オクルスと知り合いです

 クインシー@舞台裏 影に聖痕くっついてるんです(キャラ紙の共振欄をご覧あれ

 GM-kuro@舞台裏: OH

 GM-kuro@舞台裏: 聖痕が突付かれちゃう

 バテン@舞台裏 なんと

 クリス@舞台裏 せーこん「いちゃい」

 

 

 GM-kuro 『賢しくも強大なる、魔なる者の残り香よ。魅入られてはおらぬか、そうであろうな。お主は奴が好むような器ではない』

 クインシー  魔、魔の者。

 クインシー  さて、そんな存在に最近出会ったか?

 クインシー 「……」

 GM-kuro 『だが、意味ある言葉を聴いたと見える。お主の目、闇を見据える覚悟が滲んでいるぞ。神父』

 クインシー 「明日を今日より良いものにしたいもので」

 クインシー  これも、彼の祈りの決まり文句である。

 GM-kuro 『明日か、終わりなき時を過ごす我には解せぬ感覚よな。人の生は、まるで光の瞬きのようだ』

 GM-kuro 『だが、闇に染まらぬ限り瞬きは繰り返される。かくも弱き存在であると言うのに、光を歩む限り真の終わりは訪れぬ。

つくづく、面白い創り方をされたものよな』

 GM-kuro クインシーに対しても、一定の敬意を払うような仕草を見せつつ

 GM-kuro 視線は、クリスへ

 GM-kuro 『それにしても。そこのお主。我が闇に、お主の中の影でも見たか?』

 

 クリス 「…っ」

 クリス 心を見透かされたような気分になり、

 クリス 表情に動揺が走る。

 クリス が、それは一瞬。その言葉で、柄になく、自分が熱くなっていた事に気付く。

 クリス 「…さて、私の知り合いに、貴方のような大柄な人はおりませんので」

 クリス しかし、返す言葉はあるいは、子供の言い訳のようにも聞こえるのは、奥底ではまだ戸惑っているということなのだろうか。

 クリス 「私の番でしょうか。私はクリス・バーン…しがない隠遁者でございます」

 クリス そして、それを覆い隠すように、クリスは言葉を続けた。

 

 GM-kuro 『ほう。隠者か』

 GM-kuro 一頻り、クリスの姿を眺めると

 GM-kuro 『皮肉よな。光を扱える者が影を望む。いや、光の重さに潰され、影に沈んだか………そのような者は、長き時の中で幾らでも見てきた』

 GM-kuro 『お主もそやつらと同じように、影に沈むか? それもいいだろう。恐らく、その方が楽であろうからな』

 GM-kuro そう言って、気だるげに欠伸をする。

 クリス 「…そやつら?」

 クリス そうつぶやいて、バテンとクインシーを交互に見る。

 

 GM-kuro 『光が強ければ、影もまたその濃さを増す』

 

 クリス 悔しいが、竜の言っている事は的を射ている。しかし、この二人は自分と同じとはとても思えない。

 クリス そんな事を考えながら、竜の言葉の続きを聞く。

 GM-kuro 『光が強くとも、影が強くとも人は人でいられぬものよ。天秤の如く、双方の釣り合いを取るのは恐ろしく難しい

 GM-kuro 『そして、人という物はどちらを投げ出すか迫られると、光を投げ出すのだ。そして隠者となる………』

 GM-kuro 天秤、と言う言葉に

 GM-kuro 先ほどの、盾の紋章が掠める

 GM-kuro 戦も

 GM-kuro 騎士も

 GM-kuro この竜も

 GM-kuro 大いなる流れの中で繋がっている事を感じさせる

 クリス 「…」

 クリス 竜の言葉に、憮然と、竜を見上げる。

 クリス 言っていることは、分からないでもない。けれども…納得できるかは、また別物なのだ。

 GM-kuro 『そう。それも人だ』

 GM-kuro 『理解する智恵を持ちながら、得心はせぬ。ゆえに足掻き、もがき、理解の外にある答を手にする事がある』

 GM-kuro まるで、心を見透かしているかのような言葉が続いた

 クリス 「…」

 クリス 憮然とした表情が、さらに濃くなる。この竜は…人の心を読んでからかっているのか…!

 

 

クリス@舞台裏 |っ・・)っ このドラゴン、いい性格してる

 バテン@舞台裏 (ιの_の)

 クインシー@舞台裏  (ι…x…)竜って言うのはそう言うモンです

 

 

 GM-kuro 『ククク』

 GM-kuro 明らかな笑みが漏れ

 GM-kuro 『矢張りな。クリス・バーンよ。お主は隠者ではない。隠者になろうと己に言い聞かせながら、足掻き続けているただの人だ』

 GM-kuro 『本物の隠者は、そのような顔はせぬ。憤りすらも陰の中に捨てて生きる。それが隠者であろう』

 クリス 「…何が、言いたいのです?」

 クリス 愉快そうな竜の声とは対照的に、実に不愉快そうな声。

 クリス しかし、感情の篭った声は、限りなく、クリスの素であるとも言える。

 GM-kuro 『我が言葉にする必要などあるまい。お主は足掻く、そして自ずと答えを見出すであろう。』

 GM-kuro そう言うと、オニキスはその身を闇に横たえ

 GM-kuro ゆっくりと丸まると、もう一度欠伸を一つ

 クリス 「何を…」

 クリス 分かったみたいに…と続けようとしたところで

 クリス そのしぐさを見て、竜がこれ以上しゃべる気がないのを悟る。

 クリス 仕方なく、勝手な…、と憮然とした表情になる。

 クリス 「…もぅ、いいでしょう。いきましょう」

 クリス そんな表情のまま、二人に不機嫌なのを隠そうともせず語りかけ、奥へと歩き始める

 

 バテン 「………」

 バテン  クインシーと顔を見合わせる。

 クインシー  しばし顔を見合わせ、歩き出したクリスの背を眺め、また視線を戻す。

 クインシー  そして首をかしげる。

 バテン  肩を竦めてそれに応え、

 バテン 「竜よ、名をもう一度聞いておこう」

 GM-kuro その言葉に応じるよう、片目を開け

 GM-kuro 『“黒き宝玉の鱗”オニキスである。バテン・トライバルよ、その心に我が名を刻んでおくがよい』

 GM-kuro 地の底より響く言葉で、そう答えた

   

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  Scene end

   

   

 

   

 

 

 

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