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End Stage
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■#1
┣キャスト:ALL
┗場所:破天軍本拠地
フレデリック: 堅物のフレデリック……否、クリシュナは、「仕事中ですから」と葡萄酒を断った。
フレデリック: それで瓶を置いていかないのが、この男のこの男たる所以だろう。
フレデリック: かといって一人で飲む酒は、少なくともここではまずい。
フレデリック: 何せ新たな旗印の様子を、誰もが品定めしている。
フレデリック: 何事も最初が肝心だというのは、フレデリックも同意するところだ。
フレデリック: なので。
フレデリック:「よし、祝い酒だ、我が友よ」
フレデリック: 理由をつけることにした。
クリス:「…何事ですか」
クリス:少々お疲れの様子で聞き返すクリス。
クリス:ブリッツの教育は、今日もうまくいっていないようだ。
クインシー:「私は酒はあまり得意ではないのですが」
クインシー: のんびりとした調子でそういいながら、席に着く。
フレデリック:「まあ水の代わりだと思え」
フレデリック: 無茶なことを言って、
フレデリック:「ま、実際のところ、お前さんたちのおかげで面白い連中が揃った。その例だと思ってくれや。ひとまずの、な」
クリス:「一人、面白すぎるのが混じっている気がします…」
クリス:むくり、と机につっぷしていた体を起こして、杯を取る。
フレデリック:「そりゃあ大変だ」 からからと笑うフレデリック、本当におもしろがっている。
クインシー:「楽しくてよいではないですか」
クインシー: 完璧他人事の調子で言って、杯を手に取る。
フレデリック:「しかし一人でここまでやれなかったのは事実だ。お前さんたちには助けられてるぜ」
フレデリック: 本心から礼を言う。
フレデリック: ワンマンに見られがちなこの男だが、実際のところ、独り善がりではないらしい。
フレデリック:「よって、これからもよろしく頼まぁ」
クリス:「…改めて言われると、なんだか照れくさいですね」
クリス:少々、はにかみつつ、杯を掲げ
クリス:「えぇ、ココからが、勝負です」
クリス:に、と笑う。
クインシー:「私は自分の興味を満たすために付いていっているだけなのですが」
クインシー: ぼそ、とそんな冗談とも本心ともつかない事を呟き、ひょいと肩をすくめる。
フレデリック:「俺が好奇心以外の何で動いてると思ってんだ」
クインシー:「結果が貴方の益となっているなら、それは何より、ということです」
クインシー: しゃあしゃあと言い放つ。
フレデリック:「俺は単純に、自分がどこまでやれるのかを知りたいだけよ。……ま、そんなことは兎も角として、だ」
フレデリック: クリスに倣って、杯を掲げる。
クインシー: 彼等に倣うように杯を掲げる。
「それじゃあ、我らの道行きに……そうさな、楽しい世界が広がらんことを祈って」
「より良い明日を築けるよう」
「星の導きがあらんことを願って」
……そして、三つの杯が涼やかな音を立てる。
不思議な星の縁が導いた、奇妙な三人が、
少しずつ、少しずつ、時代の流れを変えようと動き出した。
それと同じように、音色は大気に溶けて広がっていく。
小さな波紋だが、
確実に広がっていく。
フレデリック@舞台裏: いやー、偽物楽しいわ。(ぉぃ
クインシー@舞台裏: (ι…x…)y-~ 偽者など
クインシー@舞台裏: (ι…x…)y-~ 貴方はフレデリック様でしょう?
フレデリック@舞台裏: ゲラゲラ
クインシー@舞台裏: (ι…x…)y-~ 嘘を信じ込ませるには、自分がその嘘を信じていけないといけないらしいですね